今回は既に記事にしている序盤の考え方について、ChessMoodの序盤の基本(一般論)の動画がアップされたので、その内容と比較しながらさらに理解を深められればと思います。
ChessMoodとは
ChessMoodとはアルメニアのグランドマスターのAvetik Grigoryanによって設立されたチェス教育サイトで、日本チェス連盟のスポンサーでもあります。内容はかなりガチ勢のためのサイトで、以前当ブログでも紹介したことがあります。
序盤の三原則 ーChessMoodの流儀ー
ChessMoodでは「Opening Principles 101」と題して三つの原則を紹介しています。
- ピースを「効果的に」配置せよ
- センター
- キングの安全性
以上の3つです。当ブログでは「センターの重要性」と「展開の重要性」の二つを序盤の基本としました。私としてはキングのキャスリングは「展開」に含めたので、ChessMoodも当ブログもほとんど変わらないと見ることもできると思います。
ただし、私としてもなるほどと思わされた話があったので、下記にまとめました。
「効果的な」配置が重要
一つ目は展開についてです。
当然といえば当然なのですが、ピースは効果的な位置に配置することが重要です。展開が重要であると覚えるととにかく初期配置から動かそうと考えがちですが、これは間違いです。
特にビショップのような射程の長いピースの場合には、効果的な配置場所がないために、初期配置に置いたまま中盤に突入することもあります。射程が長いので、一旦効果的なマスができればすぐに展開できるのがポイントです。
キャスリング=安全ではない
キャスリングは基本的にいい手だと言われることもありますが、ここはキャスリングしない方がよかったなどと言われて理不尽な気持ちになったことがある人もいるのではないでしょうか。
私が思うに、キャスリングという手を基準に考えるから理不尽に思うのだと思います。ChessMoodで主張されている通り、キングが安全かどうかを判断基準にすればよいと思います。
つまり、キャスリングをするかどうかではなく、キングが安全かどうかを考えればよい訳です。チェスは相手のキングを捕まえるゲームですから、考えてみれば当然ですね。
チェスは簡単ではないということ
ここまで読んで、「効果的な」ピースの配置とかキングが「安全かどうか」など分かる訳ないわい。もっとちゃんと教えろと思う方もいるかもしれません。突き放すようですが、「チェスは難しいからしょうがない」と私は言いたいです。
もしチェスが、明文化されたルールだけで全て正確に指せるゲームならば、誰でも簡単に強くなれるはずです。一方で、ChessMoodの教えは、序盤のより深い理解のヒントになるように私は思いました。
まとめ
今回は、序盤の基本について視点を変えて、ChessMoodというサイトで紹介されている内容に沿って紹介しました。異なる考え方に触れることで理解できることもあるはずだと思います。
と言っても、私の記事はChessMoodのビデオをかじった程度の内容ですから、興味が湧いた方はぜひ登録して学んでみてください。
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