チェスのルールは私のブログや他の日本語チェスサイトでも解説していますが、やはりインテラクティブなコンテンツを作れるChess.comやLichessなどの大手サイトには敵いません。本記事ではChess.comやLichessを使って基本的なルールを学ぶ練習法について解説します。
駒の動かし方
Chess.comでも駒の動かし方はレッスンで学ぶことができますが、Lichessで駒の動かし方を学ぶのが良さそうだと思いました。
メニューの「学ぶ」→「チェスの基本」を選ぶと下図のようにそれぞれの駒ごとに動かし方を練習できます。
このLichessの駒の動かし方の練習方がなかなかに秀逸です。それぞれの駒のボタンを押すと下図のような練習題が出てきます。通常、チェスは白黒交互に動かしますが、ここでは練習のために自分(白)の駒を連続で動かし続けます。
この練習では、とりあえずナイトを連続で動かして星の位置を全て通ることができれば正解です。ただし、全ての問題が星だけを通って全ての星を通過できるようになっているので、なるべくそうなるように考えましょう。
基本的にどの駒から始めてもいいかと思いますが、ポーンは最後にしましょう。特殊なルールもありますし、他の駒の動きを知らなければできない練習がありました。
ルールを覚える様々な練習
Lichessが良いと思った理由が、駒の動きを覚えるための練習がいろいろ用意されていることです。
上図は先程の駒の動きと同じページにある「初級」コンテンツです。様々な手法で駒の動きやルールを覚える練習ができます。
駒取り
「駒取り」では黒の駒も配置されていますが、やはり自分(白)が連続で駒を動かします。白の駒を連続で動かして黒の駒全て取ってしまう練習です。先程の星の代わりに黒の駒が配置されているだけだと考えるとわかりやすいでしょうか。
1手でチェック
次がチェックの練習です。チェックは相手キングを駒の移動可能範囲に入れることですが、ここでは少し難しくなっています。敵(黒)の駒に取られないようにチェックをかけます。
上図で言えば丸印の位置はOKですが、ばつ印の位置はチェックですが、ルークに取られてしまうので不正解です。
守り
練習は徐々に高度になります。今度は敵(黒)に狙われている駒があり、その駒を逃がすまたは守る練習です。自分の駒だけでなく、相手の駒の動きも把握する必要があります。
攻防
この練習は最初意味が分かりませんでした。敵(黒)に狙われている駒は守り、相手の駒を全て取る練習です。基本的に初期配置では黒に狙われているので、初手は守らなければなりません。ただし、基本的に白が連続で動かすことは変わりません。
上図ではクイーンがルークに、ポーンがナイトに狙われているので、Qf3として守ってから、相手ナイトとルークを取ります。
チェックを防ぐ
初期配置でチェックを受けており、それに対処する練習です。チェックへの対処は3種類あり(下記記事で確認できます)、そのいずれかで対処する練習になります。
1手でメイト
初級の最後は1手でチェックメイトにする練習です。チェックメイトとは何かについての説明はないので、私の下記ブログ記事でご確認ください。
特殊ルールを学ぶ
キャスリング、アンパッサン、ステイルメイトといった特殊ルールも似たような練習法で学ぶことができます。基本的に白番で駒を連続で動かすというやり方は一緒です。
さらに学ぶには
ルールを学ぶ練習に関してはLichessが素晴らしいと思いますが、真面目に勉強しようという場合にはChess.comのレッスンに軍配が上がると思っています。以前の記事でも解説したので、ルールはもう大丈夫、という方はそちらを参照ください。
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