チェスを指しすすめていると、駒交換を余儀なくされます。この際に駒一つ一つの価値が分からないと知らず知らずのうちに損をしてしまいます。駒の価値自体はチェスのルールを覚えただけではわからないことですから、この記事で確認しておきましょう。
チェスのピース(駒)の価値の点数化
チェスのピースはそれぞれのピースに点数が付けられており、価値判断の基準として用いられています。
キング
キングには点数はありません。
そもそもチェスはキングを守らなければならないゲームですので、交換することができないので、点数化する必要がありません。
クイーン
クイーンは9点です。
クイーンはチェスのピースの中で最も強力な駒です。クイーンを取られたら勝負が決まってしまうほど強力ですので気を付けましょう。
ルーク
ルークは5点です。
ルークは長い射程を持ち、盤上のどのマスにも行けることが特徴です。
ビショップ
ビショップは3点です。
ビショップもルークと同じく射程が長いピースですが、盤上で同じ色のマスにしか移動できません。その分ルークよりも価値が落ちています。
ナイト
ナイトも3点です。
ナイトは射程が短いですが、手数を掛ければ盤上のどのマスにも行けることがビショップとの違いです。
ポーン
ポーンは1点です。
以上のように点数化を行うと、組み合わせが違うけれども同じ点数になることがあります。
よく比較される駒の組み合わせ
チェスのゲームでは、基本的に上記で記した同じ点数のピース同士を交換していくことになります。一方で、異なるピースの組み合わせでも同じ点数になることが分かると思います。
以下に、点数は同じだけれども異なる組み合わせのパターンを列挙してみました。なかなか判断が難しい(局面に依存する)ので、参考程度に考えてください。
ビショップ VS ナイト
どちらも3点です。
最も比較される組み合わせで、この比較自体がチェスの戦略の一つのテーマです。一般的には広々と移動しやすい局面ではビショップが強く、駒が入り組んでいる局面ではナイトが強いと言われています。
ルーク×2 VS クイーン+1ポーン
どちらも10点です。
私はこの点数付けを見ると下図が思い浮かびます。ルーク二つ持っている黒は、ポーンを取ることができますが、結局クイーンと2ルークの交換になります。こう考えるとこの点数付けが納得できる気がします。
ビショップorナイト +2ポーン VS ルーク
双方とも5点になります。
この組み合わせはかなり実際の局面に依存し、判断が難しいです。ルークがポーンをなかなか狙いにいけない場合にはややビショップorナイト側がよいと思います。
ルーク+1ポーン VS (ビショップorナイト)×2
どちらも6点です。
これも判断が難しいです。中盤であれば(ビショップorナイト)×2の方が強いと判断されることが多いと思います。
ビショップorナイト VS 3ポーン
どちらも3点です。
ポーンがパスポーンになっていなければビショップorナイトの方が強いでしょう。ただし、この組み合わせになる場合には3ポーン側がピースをサクリファイスして攻めている場合が多く、攻撃の狙いが強力であればどうなるかわかりません。
クイーン VS (ビショップorナイト)×3
どちらも9点です。
本当に難しい組み合わせです。通常は(ビショップorナイト)×3の方が強い場合が多い気がします。クイーンによって狙われるような弱点があるかどうかがポイントになります。
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