【チェス】ポーンの動きと特徴

チェスの駒の動きと基本的な特徴について解説します。本記事ではポーンについて解説します。

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ポーン

ポーンは歩兵のことです。チェスの駒の中で最も価値が低く、そのためその動きも最も単純、ではなく最も複雑な動きをします。

ポーンの動き

ポーンの動きは特殊です。

ポーンの動き

ポーンが初期配置 1マスまたは2マス進行方向に進める。
初期配置以外 1マス進行方向に進む

ポーンによる駒の取り方

ポーンの斜め前に敵の駒が居る場合のみ
その敵の駒を取り、敵の駒が居た位置に移動できる。

つまり、ポーンは進む際には前方に進みますが、相手の駒を取る時のみ、斜めに進みます。下図を参照してください。

ポーンの価値

ポーンは1点です。駒の価値の基準になります。

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ポーンの特徴

特殊な動きが多い

上記で説明した動き以外にもポーンの動きには特殊ルールがあります。初心者のうちは覚えられないと思うかもしれませんが、そんなにきちんと学ばずに、先に実戦をこなしてしまってもいいと思います。

プロモーション

ポーンは一番奥側のマス(自陣から8つ目)のマスに到達すると、ポーンとキング以外の駒に昇格できます(ポーンのままでいることはできません)。これをプロモーションと呼びます。普通はクイーンに昇格することになると思います。

アンパッサン

アンパッサンがチェスのルールの中で最も難しいかもしれません。

味方のポーンが自陣から5マス目におり、隣の列にいる敵のポーンが初期配置から2マス進んできた際に、その直後の手でのみ敵のポーンを取ることができ、なおかつそのポーンは敵のポーンの1マス後ろのマスに移動します。意味わかりましたか?無理ですよね。図で見てみましょう。

上の図の緑矢印で示唆したように黒は初期配置のポーンの位置から2マス進めてきています。この際に、この2マス進めた次の白の手でのみ、黒のポーンを取ることができます。なおかつ、赤矢印で示したように黒のポーンの位置ではなく、その一つ後ろの位置に白ポーンは移動します。

アンパッサンの理由

なぜこのようなルールになっているかというと、昔初期配置のポーンが1マスしか進めないルールであったことの影響だと聞いたことがあります。今、黒のポーンが2マス進みましたが、1マスしか進めないルールであればちょうど白ポーンが取ることができる位置に移動することになります。ようするに、あたかも黒のポーンが1マス後ろに存在しているかのごとくそのポーンを取ることがアンパッサンなのです。

ポーンが陣形を決める

チェスのゲームでは、ポーンの動きと駒を取る動きの関係で、ポーン同士が連なって動けなくなることが多いです。この連なったポーンを境目にしてお互いの陣地と考えたり、自陣のポーンよりも手前側を自分の陣地と考えます。つまり、ポーンの構造がお互いの陣形を決めていると考えることができます。

このような特質のためか、18世紀の有名なチェスプレイヤー、フィルドールは「ポーンはチェスの魂」という言葉を残しています。

ポーンについてさらに学ぶには

駒の動かし方に自信がないという方はLichessで練習するという手もあります。

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ポーンに関する戦略的な考え方については別の記事で扱っています。

ポーンの力

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