チェスを指すには駒の動き方が分からなければ始まりません。この記事では駒の動かしかたについて説明します。
チェスにはキング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、ポーンの6種類の駒(ピースと呼びます)があり、それぞれ動きが異なります。また、大前提として味方の他の駒が居る場所には動けません。移動範囲に敵の駒が居る場合には取る(盤上から取り除く)ことができ、もともと敵の居たマスに移動可能です。
キング
キングは縦横斜めに一歩ずつ動けます。
キングに関してさらに別記事でも解説しています。
クイーン
クイーンは縦横斜め方向に盤面の端まで移動可能です。図では矢印を盤面の端まで描いていますが、その途中にも移動できます。ナイト以外の他の駒も同じです。
ただし、移動途中に敵や味方の駒が居る場合にはその駒を超えて移動することはできません。敵の駒の場合にはその駒を取って、敵の駒が居た位置に移動することが可能です。
クイーンについて別記事でも解説しています。
ルーク
ルークは縦横方向に盤面の端まで移動可能です。
途中に敵味方の駒が居た場合には飛び越えることができないのはクイーンと同じです。
ルークの特徴についてはさらに別記事で解説しています。
ビショップ
ビショップは斜め方向に盤面の端まで移動可能です。
途中に敵味方の駒が居た場合には飛び越えることができないのは同じです。
ビショップの特徴について、別記事で解説しています。
ナイト
ナイトは縦に2マス横に1マスの場所または横に2マス縦に1マス進んだ場所に移動できます。図をみた方が理解が早いでしょう。
一方で、ナイトは他のピースが途中にいても移動を妨げられません。ただし、移動先に味方の駒が居る際には移動できませんし、敵の駒ならばとることができます。
ナイトの特徴についてはさらに記事にしています。
ポーン
ポーンの動きは特殊です。
つまり、ポーンは進む際には前方に進みますが、相手の駒を取る時のみ、斜めに進みます。下図を参照してください。
初期配置でのみ1マスまたは2マス進めるというのもポーン特有の特殊ルールですが、ポーンにはさらに独特のルールがあります。
プロモーション(昇格)
ポーンは一番奥側のマス(自陣から8つ目)のマスに到達すると、ポーンとキング以外の駒に昇格できます(ポーンのままでいることはできません)。これをプロモーションと呼びます。普通はクイーンに昇格することになると思います。
アンパッサン(フランス語で通りすがりにの意)
このアンパッサンがチェスのルールの中で最も難しいかもしれません。
味方のポーンが自陣から5マス目におり、隣の列にいる敵のポーンが初期配置から2マス進んできた際に、その直後の手でのみ敵のポーンを取ることができ、なおかつそのポーンは敵のポーンの1マス後ろのマスに移動します。意味わかりましたか?無理ですよね。図で見てみましょう。
上の図の緑矢印で示唆したように黒は初期配置のポーンの位置から2マス進めてきています。この際に、この2マス進めた次の白の手でのみ、黒のポーンを取ることができます。なおかつ、赤矢印で示したように黒のポーンの位置ではなく、その一つ後ろの位置に白ポーンは移動します。
なぜこのようなルールになっているかというと、昔初期配置のポーンが1マスしか進めないルールであったことの影響だと聞いたことがあります。今、黒のポーンが2マス進みましたが、1マスしか進めないルールであればちょうど白ポーンが取ることができる位置に移動することになります。ようするに、あたかも黒のポーンが1マス後ろに存在しているかのごとくそのポーンを取ることがアンパッサンなのです。
ポーンについては別記事でも解説しています。
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ルールが難しいと感じたら
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