Opening impressionsと名付けて、チェスの各オープニング(序盤定跡)に関して解説しています。具体的な手順は控えめにし、それぞれの定跡における考え方を中心に書いています。一部個人的な見解も含みます。
チェスの序盤の一般的な指し方については、別の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。
全体的な概観
初手d4は比較的穏やかな出だし、初手e4は最初の数手から戦いが始まる印象です。
初手d4
初手d4の定跡は比較的穏やかな出だしになりますが、黒もdポーンを突く1. d4 d5の形はさらに全体に手堅い印象です。d4に対してNf6と返す序盤は1.d4 d5に比べると白と黒で非対称な陣形になりやすく、黒でも勝ちにいく変化が多いです。
初手e4
初手e4の定跡は黒の1手目から定跡として分岐しており、早い段階から定跡が決まります。
初手e4に対してe5は古くからある定跡で手堅いと言われているが、激しいサイドラインが多い。シシリアン(c5)は、黒からも勝ちにいけるポピュラーな変化。フレンチ(e6)は相手の攻めを受けてカウンター、カロカン(c6)は手堅くエンドゲームで勝負の印象。その他初手からe4のポーンにプレッシャーを掛ける、スカンジナビアン(d5)や、アレキン(Nf6)が知られる。
その他
その他の初手として比較的メジャーな手としてNf3、c4、b3、g3などがあります。このうち、Nf3、c4、g3に関しては初手d4の定跡にトランスポーズ(手順前後で同じ形になること)することも多いです。
よりマイナーな初手としてはf4、g4、b4なども稀にみかけます。
1. d4 d5
クイーンズギャンビットディクラインド
2. c4 e6
多くの愛好者を持つ手堅い定跡
エクスチェンジバリエーション with Nge2

スラブディフェンス
2.c4 c6
鋭い狙いもあるが手堅い

クイーンズギャンビットアクセプティド
2. c4 dxc4
手堅いがアクティブな狙いに欠けるとの評価も
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チゴリンディフェンス
2. c4 Nc6
トリッキーな変化で、知らないとすぐ潰される
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タラシュディフェンス
1.d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 c5
構造VSピースアクティビィティ
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アルビンカウンターギャンビット
2.c4 e5!?
変わったポーン構造になるトリッキーな変化

バルチックディフェンス
2. c4 Bf5
序盤の基本に反するように見えるが、独特の狙いがあるトリッキーな変化

1. d4 Nf6
ニムゾインディアン ディフェンス
2.c4 e6 3.Nc3 Bb4
d4プレイヤーには頭痛の種。黒としても指しこなすのは難しい。

クラシカルバリエーション 4.Qc2

ルビンシュタインバリエーション 4.e3
クイーンズインディアンディフェンス
2.c4 e6 3.Nf3 b6
アンチニムゾの基本形。手堅いがややパッシブな印象か
ボゴインディアンディフェンス
2.c4 e6 3.Nf3 Bb4+
モダンべノニ
2.c4 c5
センターからキングサイドは白の領域。黒はフィアンケットしたビショップとクイーンサイドで反撃

ベンコーギャンビット
2.c4 c5 3. d5 b5
ギャンビットの名と裏腹に固い印象。プランの幅が狭い印象も
グルンフェルド ディフェンス
2. c4 g6 3.Nc3 d5
白が築いたセンターに反撃
キングズインディアン ディフェンス
2.c4 g6 3.Nc3 Bg7
モダンべノニと同じく黒から積極的に攻めていく定跡だが、勉強が必要

ブタペスト ギャンビット
2.c4 e5!?
トリッキーな変化だが、意外と固い
ダッチディフェンス
1. d4 f5
初手からfポーンを突く積極的な定跡だが、手堅い変化もある。
1.d4 その他
ロンドンシステム
London System
相手が何を指してきてもBf4
トロンポスキー
Tromposky
相手が何を指してきてもBg5、実は黒d5にも
1. e4 e5
古くからある手。白からの変化形が多いが勉強になる。
ルイロペス
1. e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5
ルイロペス メインライン
イタリアンゲーム
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4
フィルドールディフェンス
1.e4 e5 2. Nf3 d6
センターゲーム・ダニッシュギャンビット
1. e4 e5 2. d4
シシリアン ディフェンス
1. e4 c5
非常にポピュラー。黒からも積極的に勝ちにいける。
オープンシシリアン
2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4
シシリアン ナイドルフ
4… Nf6 5.Nc3 a6
シシリアン アラピン
2.c3

シシリアン モスクワ
2.Nf3 d6 3.Bb5+
モーラ ギャンビット 1.e4 c5 2.d4 cxd4 3.c3
Morra Gambit
カロカン ディフェンス
1. e4 c6
手堅い定跡。エンドゲーム好きに愛好者多し。
フレンチ ディフェンス
1. e4 e6
白からの攻めは耐えて、カウンターが持ち味。
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スカンジナビアン ディフェンス
1. e4 d5
初手から白のペースを乱す。ややパッシブになる。
アレキン ディフェンス
e4 Nf6
白のポーン突きを誘う
ピルツ/モダン ディフェンス
1. e4 d6 / 1. e4 g6
序盤の基本に反している?定跡。
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その他の初手
レティ オープニング
1. Nf3
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イングリッシュ オープニング
1. c4
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ラーセンオープニング
1. b3
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バード オープニング
1. f4
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