初心者シリーズ第3弾は黒番(後手番)の序盤についてです。
一言でいうと初心者にとって黒番は無理ゲーです。普通に考えたら負けると思ってください。その前提の上で、いくつかアドバイスをしようと思います。
①黒番は不利であることを認める
将棋などでも後手番が不利であるということですし、囲碁などは後手にハンデがあるようですが、チェスも明確に後手番が不利なゲームです。このことは必ずしも勝率が白が高いということに留まらず、黒番の定跡に反映されています。きちんと定跡どおりに指すと黒側はなんだか窮屈で、面白くないと感じることもあるかもしれません。それが現実です。
②妥協が必要
①に関連したことですが、黒番は不利なので、自由には指させてもらえません。
- なかなかキャスリングができない
- ナイトが邪魔してビショップ出れない
- a8のルーク一歩も動かない
などなど。
大事なことは、そういったことを過度に悲観しないことです。黒番はそんなものです。むしろ白番と同様にのびのび指していると一瞬で負けます。
③定跡は覚える(努力目標)
白番とは異なり、黒番では一般論は通用しません。ある程度、覚える必要があります(もちろん一般論がまったく存在しないわけではありません)。ここで言う覚えるは、極端な話最初の1手だけでもいいです。できれば他の人の指し方を真似して、覚えている範囲はその通りに指してください。これは、初心者どころか、黒番においては永遠に続くテーマかと思います。
あまりポジティブなアドバイスをすることができず申し訳ないですが、まずは白番と黒番は違うんだということを理解してください。むしろ、「なんか黒番って辛いよね」って思えるようになったら初心者を脱却した時であるように思います。
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