チェスの駒の動きと基本的な特徴について解説します。本記事ではチェス界のトリックスター・ナイトについて解説します。
ナイト
ナイトは馬の頭の見た目をした駒になります。意味合いとしては「騎士」であり、馬に乗った騎士を意味していると思われます。そのトリッキーな動きと見た目の分かりやすさのせいか、チェスの駒といえばナイトという印象が皆さんにもあるのではないでしょうか。
ナイトの動き
ナイトの動きはチェスの駒の中で最もトリッキーです。縦に1マスプラス横に2マス、または縦に2マスプラス横に1マスの位置に移動できますが、文字だけでは意味不明ですよね?下図のような動きになります。ちょうど将棋の桂馬の動きを正面方向だけではなく、横と後ろにも動けるようにした動きなので、この動きは「八方桂」と呼ばれることもあります。

ナイトの価値

ナイトは点数としては3点でポーン3個分とされています。これはビショップと同じで、ルークよりも価値が低くなっています。
ナイトの特徴
白マス黒マスを交互に
ナイトの動きを盤上で実践してみると分かりますが、ナイトは下図のようにチェス盤の白マスと黒マスを交互に移動します。一方で、同程度の駒の価値を持つとされるビショップは白マスまたは黒マスだけに移動先を限定されます。

射程が短いが全マスに行けるナイトと射程が長いが片方の色にしか行けないビショップがほぼ同程度の価値と考えられているわけです。
駒を飛び越えられる
もう一つのナイトの大きな特徴は、他の駒を飛び越えることができる唯一の駒であるということです。飛び越えるというのは分かりにくいですが、チェスの駒の動きは通常他の駒の存在によって制限されますが、ナイトにはその制限がないのです。
下図のようにナイトの周りが囲まれていたとしても、移動先に味方の駒がいない限りは移動できます。

ナイトフォーク
ナイトはそのトリッキーな動きに関連して「フォーク」と呼ばれるチェスの技に成功することが多いです。フォークとは一度に2つ(またはそれ以上の)駒を攻撃することで片方を取ってしまう戦術のことです。詳しくは別記事で解説していますが、典型的なナイトフォークは下図のようになります。

さらにナイトについて知りたい人は
駒の動かし方に自信がないという方はLichessで練習するという手もあります。
ナイトの戦略的な活かし方については別記事でまとめています。

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