エンドゲームの知識の確認に 【書評】

今回紹介するのはチェストランス出版のエンドゲームの問題集です。エンドゲームだけの問題集は洋書でも珍しいので、ニーズは大きいのではないでしょうか?

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今回紹介する本:終盤の300題

著:アーヴィング・チェルネフ, 翻訳:水野 優
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「終盤の300題」は名前の通り、チェスのエンドゲームに関する問題が300題紹介されています。奇を衒った問題ではなく、エンドゲームの基礎知識を確認するような内容です。

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使い方

問題集というと、タクティクスのイメージが大きいので、とりあえず解いてみるという使い方が思い浮かぶかと思いますが、エンドゲームの問題集はちょっと使い方が異なるかな、と私は思っています。

知識と実践をつなぐ

エンドゲームの本を勉強した人あるあるだと思いますが、本を読むと分かった気になりますが、実際に問題として出されてみると「あれ?」となることが多いです。エンドゲームの問題集はそういった「あれ?」を解決する意図で使うといいと思います。

その意味で、問題への取り組み方には2段階あると思っています。

見てすぐわかるか

まずは、局面図を見て、どのような意図で出されている問題か分かるかどうか考えてみてください。この時点では実際に答えが分かっている必要がありません。問題の意図が分からないという場合には、そもそも知識として知らない可能性も高いので、一度エンドゲームの教本に立ち戻ってみるかその問題は飛ばしてしまってもいいと思います。日本語の教本としては、以前同じチェストランス出版の「終盤の基礎知識」を紹介しています。

実際に手順が正確か

意図が把握できたら、当然その問題を解きます。エンドゲームの問題の解答は比較的長い手順が多いので、その手順を正確に読めるか、出題されている問題図から最後まで読み切れるかという計算問題だと思って取り組むといいと思います(疲れますが)。エンドゲーム、特にポーンエンディングの問題は読みの訓練に最適だとどこかで聞いたことがあります。

まとめ

エンドゲームの問題集はエンドゲームの知識の確認と読みの訓練として使うとよいのではないかと思います。エンドゲームのみの問題集は洋書でも珍しいので、今回紹介した終盤の300題は有力な選択肢になるでしょう。

また、エンドゲームの勉強が退屈で続かないという方は、まずは問題を解いてみて、分からないとなったら教科書を参照する、というやり方もありかもしれません。人によっていろいろな使い方ができるでしょう。

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