Playing the Najdorf: A Practical Repertoire

先日レビューしたEverymanchessのNajdorf本にがっかりして、すぐに買った別のNajdorf本を紹介します。安心と信頼のQuality ChessのNajdorf本です。現時点でQuality Chessが世界最高のチェス出版社であるという私の評価は、この本でも揺らぐことはありませんでした。

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今回紹介する本

U.S. CHESS
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Quality Chess社によるNajdorf本になります。黒番向けのレパートリー本のため、白からの変化形は紹介されていますが、黒については著者の勧めるラインが紹介されているのみになります。また、Najdorf以外のシシリアンの変化については載っていません。

紹介されているライン

6. Be3に対してh5を突くラインが推奨されているのは近年の他の本と同じです。また、Be2に対してもe5と突き返す通常のナイドルフの変化が紹介されています。

一方で、6. Bg5に対してクラシカルメインライン(6. Bg5 e6 7. Be7 f4)が紹介されているのは珍しいです。この変化を指したい人は購入を推奨します。

また、6. Bc4に対しても6.Bc4 e6 7. Bb3 Nc6!?という私は全く知らないラインが採用されています。

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現時点で最も頼りになるシリーズ

私の個人的な評価ですが、Quality ChessのGrandmaster Repertoire以外のオープニング本が現時点におけるもっとも信頼のおけるオープニング本であると思っています。この本以外では、Playing 1.d4 d5: A Classical RepertoireBeat the Kid: Three Lines Against the King’s Indianなどが、私がこのブログで紹介しているQualitychessのGrandmaster Repertoire以外のオープニング本になります。

Grandmaster Repertoireは、シリーズの名前の通りグランドマスターがトーナメントに向けて準備しているような内容(に私には見える)となっており、私のような素人ではとても読む気になれないようなシリーズだと思います。

それに比べて、今回紹介する本は”Practical”、実践的なという副題にもあるように、素人でも読むことができる現実的な分量になっています。基本的にラインとその説明が多いですが、必要に応じて代表的なゲームの紹介もしていてバランスがよいです。

まとめ

オープニングの本に関してはラインとその説明に終始し、その中にゲーム紹介も少し混ぜるという形式が、最も勉強しやすいと思います。このあたりの形式もeverymanchessとは異なりますが、ラインを網羅しており、困ったときに参照しやすい点やQuality chessというブランドイメージもあり、Najdorfを真面目に勉強したい人にはお勧めできます。

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