ルークの使い方 オープンファイルとセブンスランク ー基本のチェス戦略ー

ルークの活用法の2回目は、「オープンファイル」と「セブンスランク」です。どちらもルークを語る上で重要な用語です。その理由について説明します。ルークの使い方の基本の基本については前記事をご参照ください。

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ファイルとランク

まず、ルークを活用する上で重要なファイルとランクの定義を復習しておきます。ファイルとはチェス盤のマスの縦一列のことで、ランクとは横1列のことです。

ルークの動きは縦横に際限なく移動できるわけですから、このファイルやランクを活用することが重要であることが分かると思います。

そのファイルとランクの中でも特に重要なオープンファイルとセブンスランクについて以下で説明します。

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オープンファイル

オープンファイルとはポーンが交換されてポーンがいなくなっているファイルのことです。片側のポーンだけがない場合をセミオープンファイル、白黒両方共のポーンがないファイルをオープンファイルと呼びます。ルークはオープンファイルに配置することが重要ですが、オープンファイルに配置する狙いがいくつかあります。

相手陣地への侵入

まずは相手陣地への侵入です。ルークをオープンファイルに配置しただけでは相手への攻撃効果はほとんどありません(そのファイルしか攻撃していません)。相手陣地である7段目や8段目にルークが侵入することによって横方向への攻撃が加わるので、相手への攻撃につながります。

上図のポジションでは、c7に白ルークが入られれば黒は駒損を避けられません。

ルークを重ねる

相手陣地への侵入とも関連する項目ですが、オープンファイルで縦に二つのルークを重ねることも重要な狙いです。ルークを二つ重ねられると、そのファイルに相手のピースが入ることが難しくなります。

つまり、そのファイルへの攻撃効果が大きくなります

一方で、攻撃効果が大きいために、侵入を防ぐことも難しくなります。侵入を狙いとして相手の駒の動きを制限しつつ、味方の別の駒を活用するなど様々な狙いにつながります。

上図では黒ルークが重ねられています。

オープンファイルの占拠に対する対処

相手のルークがオープンファイルに配置された際に、何も考えずに放置していてはいけません。上記のような狙いを実現されてしまいます。主な対処法としては以下のようなパターンがあります。

自分のルークをぶつける

相手のルークを配置してきたオープンファイルに自分のルークをぶつける(同じファイルに配置する)方法です。相手がルークを重ねようとしてきたら、そのルークは取ってしまいます。

注意点は、ルーク交換の後のポジションが不利ではないか確認することです。

また、相手にルークを重ねられた後では難しい場合が多いので、相手がルークを配置してきたら迅速にぶつける必要があります。

黒がオープンファイルでルークをぶつけました。白ルークは逃げてしまうと黒ルークにRc2と入られて駒損になるので、Rxc8と交換するでしょう。ポーンも同数ですし、ドローになりそうです。

ルークをオープンファイルに配置すると駒交換が進みやすいということも意識しておきたいポイントです。

エントリーポイントを抑える

二つ目の方法は相手が侵入してくるポイント(自陣から3段ぐらい)をポーンやマイナーピースなどのルークより価値の低い駒で抑えてしまうことです。もちろんタダで取れる状況ならばルークやクイーンで抑えてしまって構わないのですが、自陣の3段全てを抑えるのは難しいはずです。

上図では、黒はcファイルにルークを重ねていますが、白の二つのビショップによって侵入位置が抑えられています。白はcファイルは無視してキングサイドから攻める狙いです。

他のピースで塞ぐ

三つ目の方法はオープンファイルの途中を味方の駒で止めてしまうことです。

基本的には味方のポーンで守られており、相手のポーンに攻撃を受けない位置であることが多いです。

また、この方法は守りの側だけでなく、攻撃側もルークを重ねる時間を作るために使うことがあります。攻撃側、守り側双方がルークを重ねるという局面にもなりがちです。

上図では、もともと黒がルークを重ねる準備をしていましたが、白のナイトがc5のマスに入り、オープンファイルを閉じてしまいました。

黒は白がルークを重ねることを防ぐことができませんが、黒もルークを重ねることができます。一方で、オープンファイルを再度開く決定権は白にあります

この戦略的な優位点を白がどう活かすか、黒はどう守るかがポイントになります。

セブンスランク

一般的に、ルークはセブンスランク(自分から見た7段目のランク)に侵入することが強力であると考えられています。

ポーンを狙う

セブンスランクを狙う一つ目の狙いとして、相手のポーンへの攻撃があります。ポイントが二つあります。

一つはセブンスランクは相手ポーンの初期配置なので、ポーンが配置されている可能性が高いこと。

二つ目はポーンは自分の前にいるポーンしか守れないため、初期配置の7段目にいるポーンはポーンでは守れないことです。

白は次にRd7と入られると黒は苦しいディフェンスを強いられます。このようなルークが活躍しだすポジションでは、駒交換が進んでいることが多く7段目を守るべきマイナーピース(ナイトやビショップ)が少なくなっていることもポイントだと思います。

相手キングへの攻撃

セブンスランクに侵入する狙いの二つ目として、相手キングへの攻撃があります。侵入したルークは、キングの周りのポーンを横方向から攻撃する状況になっていることが多く、他のピースと組み合わせることで、相手キングへの強力なアタックにつながります。

ルークを二つ並べる

また、セブンスランクに二つのルークを侵入させ、横方向に重ねた場合にはより強力な攻撃につながります。

特に、このような侵入を許す局面においては、既にマイナーピース(ビショップとナイト)の交換が進んでいる場合が多く、非常に守りづらいです。セブンスランクはポーンでは守れないので、ルークより価値が低いマイナーピースで守るのが基本になるからです。

上図のポジションでは、白のルークの攻撃のために黒ルークが動けなくなっています。

8段目もターゲットになる

ポーンで守ることができないのは8段目も同じなので、ルークの侵入ポイントとしては8段目も重要です。ただし、敵のポーンが8段目に居ることはあり得ないので、ターゲットは基本的に相手のキングになります。

また、8段目はそもそも相手のルークに守られていることも多く、すぐに交換になってしまうこともあります。このため、セブンスランクへの侵入の方が強力である場合が多いのです。

まとめ

  • オープンファイルでの狙いは侵入とルークを重ねること
  • 相手にオープンファイルを取られたら対処する
  • セブンスランクへの侵入はポーンや相手キングへの攻撃につながる

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