チェスは相手のキングをチェックメイトにしなければ勝つことができません。本記事では非常に基本的なメイトの形を集めました。最低限この形を覚えておきましょう。
チェックメイトとは何か?ということについては別記事で扱っていますので、そちらを参照していください。
ルークとキング
端に追い込まれたキングをキングとルークでチェックメイトです。このメイトができないとチェスで勝つことができないと言えるぐらい重要です。
ビショップとクイーン
キャスリングした相手キングをビショップとクイーンの並びでチェックメイト。メイトまで決まるかどうかはさておき、非常によく出てくる形です。
g7(g2)でのメイト
h7(h2)でのメイト
この形では、ルークがいなければメイトではないことには注意が必要です。
バックランクメイト
ルークとキングの間に守りの駒を挟めるかどうかのチェックが必要です。
ツールーク
ルーク二つでの攻撃は強力です。守りの駒があっても、両側からの攻撃と片側からの攻撃を組み合わされてしまうと防ぐのが難しいです。
両側からの攻撃
片側からの攻撃
7段目からの攻撃
クイーン
クイーンは強力な駒ですが、それでもクイーン単独ではなかなかメイトにはできません。最低限下図のようにポーンのサポートがなければメイトは難しいです。
ツービショップ
考えてみると分かりますが、2つのビショップだけでキングの移動範囲をすべて網羅することはできません。下図のようにキングの動きを制限する(端に居て、ポーンに邪魔されている)とチェックメイトにできます。
窒息メイト(スムーザードメイト)
チェスにおいてナイトの動きの特殊さがクローズアップされることが多いですが、この窒息メイトはその最たるものでしょう。メイトの形だけではなく、手順が重要になります。この記事で扱うには少し動きが難しいですが、有名な動きなので頭に入れておきましょう。
1. Nf7+
1… Kg8
他に手がありません。
2.Nh6+
ダブルチェックです。黒キングは避けるしかありません。
2… Kh8
Kf8と避けたらQf7#であることも意識しておきましょう。
3. Qg8+!
この手が一つ目のポイントです。当然取るしかありません。
3… Rxg8
キングの行き場所が全くなくなりました。
4. Nf7#
最後はナイトでチェックしてメイトです。
この例のように、キングの逃げ場が全くない状態で、ナイトのチェックでメイトにする形全般を窒息メイトと呼んでいます。
チェスコムでさらに学ぶ
チェスコムの教育コンテンツであるレッスンにもメイトパターンに関するレクチャーがあります。ビデオは英語なので、飛ばして問題だけ解いてみてもいいでしょう。
まとめ
本記事では初心者の方向けに相手のキングをチェックメイトにする基本的な形を紹介しました。チェスは相手キングをチェックメイトにする競技ですので、勝つための必須知識になります。
より高度なチェックメイトのパターンについては別記事で扱っていますので、参照ください。
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