本記事では「初心者が知っておくべき必修のメイトパターン」の記事と比べてよりトリッキーなチェックメイトのパターンを扱っています。ここまで知っていればメイトが絡んだタクティクスが分かるようになると思います。
ナイトとルークによるメイト
まずはルークとナイトによるメイトのパターンです。やはり、ナイトの動きの特殊性から、この組み合わせが一番意外性があると思います。私もWikipediaで知ったのですが、特別な名前が付いたメイトも多いです。当たり前ですが、ルークの代わりにクイーンでも成立することは意識しておきましょう。
Anastasia’s mateと呼びます。
Arabian mateと呼びます。
駒の並びの見た目からhook mateと呼びます。一番見落としやすい形ですね。これを見落として負けた日には、、、、
ビショップとルークによるメイト
ビショップとルークによるメイトパターンです。ナイトに比べると直線的な動きで分かりやすいと思います。こちらもビショップやルークはクイーンによって代用可能です。基本的にビショップとルークだけで相手キングの移動範囲を抑えることは無理なので、敵ポーンのサポート(?)が必要です。
ビショップとクイーン
「初心者が知っておくべき必修のメイトパターン」の記事で扱ったビショップとクイーンによるメイトは、斜めに両者を重ねた単純な形でしたが、下図のように二つの駒で端キングの移動範囲をすべて抑えることもできます。
クイーンとルークによるメイト
クイーンとルークの組み合わせは強力なので、簡単にメイトになりますが、下図の形は覚えておいて損はないでしょう。
ツービショップによるメイト
「初心者が知っておくべき必修のメイトパターン」の記事でもツービショップによるメイトを扱いましたが、こちらの方がよりトリッキーです。クイーンをサクリファイスしてこの形を作るタクティクスの問題は頻出します。
ビショップとナイトによるメイト
ビショップとナイトだけでメイトにできる形はあまりありませんが、有名なのはフィアンケットした敵キングをメイトにする以下の形です。
クイーンが主役のメイト色々
クイーンは非常に強力な駒なので、意外なほどあっさりとチェックメイトが決まることがあります。以下の4つのパターンは覚えておくといいでしょう。
隣接したクイーン
1マス離れているけどメイトになるパターン
バックランクは逃げ場があるから(この場合はf7)と思っているとはまるのがこのパターンです。
ポーンによるメイト
正確にはポーンだけによるメイトは難しいですが、最後にポーンのチェックでチェックメイトになる形はよくありますし、見逃しやすい手だと思います。
チェスコムでさらに学ぶ
チェスコムの教育コンテンツであるレッスンにもメイトパターンに関するレクチャーがあります。ビデオは英語なので、飛ばして問題だけ解いてみてもいいでしょう。
まとめ
本記事では比較的トリッキーなメイトの形を扱いました。「初心者が知っておくべき必修のメイトパターン」の記事と本記事のメイトの形を把握しておけば、知っておくべきチェックメイトの形はおおむね網羅できていると思います。戦術パターンとチェックメイトの形を組み合わせることで攻撃のパターンが広がります。
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