今年最初の公式戦として九州選手権に参加してきました。私はまだ今年の全日本選手権の権利を取得していませんし、今のところ他の予選に出る予定もないため、結構重要な大会になります。結果はいかに!?
九州選手権
九州選手権は、九州地区で行われる全日本選手権予選です。参加については特に地区の制限はなく、参加人数8人あたり1人が全日本選手権への参加の権利を得ることができます(もちろん成績順です)。また、地域枠として、上記の権利取得者以外で九州地区の成績上位者にも権利が与えられます。
大会を主催しているのは九州唯一のチェス連盟公認クラブである伊万里チェスクラブですが、会場は久留米です。久留米にもチェス同好会があり、大会運営のサポートをしているようでした。
大会日程は1日のみの4Rで、設定される時間も短めなので見落としには気をつける必要があります。
では、レポートに移りましょう。今大会前の私のレーティング(国内)は1902でした。
1R VS A, M (1444) 白番
初戦は佐賀県の方と。スコッチから定跡通りに進みますが、下図のh6がよくない手。白と黒逆サイドにキャスリングしているので、攻め合いになりますが、相手の攻めを早めるh6は良くありませんでした。白のポーン突きが早くなります。

本譜も白の攻めが早く、黒は駒損が避けられませんでした。勝ち。
2R VS A, Y (1730) 黒番
Aさんとの対戦は10年ぶりくらいでしょうか。学生時代にチェスをやられており、ここ数年チェス界に復帰してきた印象です。序盤は問題ないつもりでしたが、どこで間違えたのか少し私が苦しいポジションで相手にミスが出ました。

Bxf2で相手キングへの道筋を開いて黒主導権を握っています。それでも黒が良いわけではないとエンジンには言われましたが、白は生きた心地はしないでしょう。実際、白にミスが出て勝ち。
3R VS N, K (UR) 白番
2連勝の私がURに当たる、そう相手の方も2連勝です。しかも中学1年生。まじかよ。試合の前には、彼に負けたT君とKさんから「enjuさんが負けるのを楽しみにしています」と言われました。いやいやいやいやいや。さすがにそんなに甘いチェス界じゃダメでしょ、大人の厳しさを教えますよ。
幸いグランプリアタックのメインに入ってきてくれました。このラインを受けるのはさすがに大変でしょう。やはり、うまく対応するのは難しく、18手でメイトに。なんか昨年もこんな試合を九州でしたような?勝ち。
4R VS N, B (1971) 黒番
ここまで三連勝。相手は今大会で唯一私よりレーティングが高い相手に黒番ですが、優勝するためには勝たねばなりません。Nさんは外国籍の方で、私もNさんも学生時代の15年ほど前に対戦歴があります(負けました)。長らく見かけていませんでしたが、そもそも日本にいらっしゃらなかったそうです。最近また日本に仕事できて、昨年のチーム選手権には参加していたそうです(気がつかなった)。
序盤はEnglishから変則マロッツィになりました。少し苦手意識がある変化ですが、いつも序盤の扱い的には問題なく、今回もほぼイコールの展開から相手に少しミスが出たのではないかとおもいました。
下図は、少し好機を逃したかもしれないポジションでしたが、まだまだ白指しやすいと思っていました。d6のポーンが弱いですが、白も弱いポーンを抱えていますし、黒のピースの方がアクティブです。この局面、今見てみれば、例えばBg4としてRxd6にはRh3+以下勝てたのではないかと思います。しかし、私が指した手はRh3+。この手でも別に問題ないはずでしたが、、、、、

数手後に現れた局面は下図でした、、、

相手にKc3と指された瞬間に呆然としたブランダーでした。なぜかc3にはいけないと思っていました。h2のルークとd7のビショップの両当たりになっています。また、Rxc2と取ってもKx2と取られて、b1のルークを攻撃されるので、両当たりを解消できません。数手前にはこの両当たりの可能性については意識していたのですが、なぜかまさにその局面に入っていました。どうしようもありません、負け。
まとめ
と、いうわけで3勝1敗の3ポイントでした。私は3位ぐらいには入ってるのではないかと思っていたのですが、結果は入賞もできず、、、しかし、全日本選手権の権利はかろうじて取ることができました。すでに飛行機を取ってしまっている私としては、なんとしてもとりたかった権利なので、よかったです!ま、ディズニーでもよかったですけどね。
今大会、最後の試合のブランダー以外は非常に良いパフォーマンスだったと思います。全日本まで公式戦の予定はありませんが、自分に期待しながらトレーニングに勤しみたいと思います。では。
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