Yusupov本、中級シリーズ終えてみた ー Eのチェスコラム10 ー

今回、Yusupov著作のトレーニング本であるBuild Up Your Chess、Boost Your Chess、Chess Evolutionのシリーズ2、つまり中級者向けの3冊をやり終えたので、ブログで報告します。ワイは偉い!

Yusupov本?

プレイヤーとしてもトレーナーとしても有名なYusupovによる自己学習向けのシリーズで、Build Up Your Chess、Boost Your Chess、Chess Evolutionというタイトルで3冊ずつ計9冊出版されています。当初はBuild up your chessというタイトルで、1(初級者向け),2(中級者向け),3(上級者向け)が3冊発売されたので、私はその3冊を買ったものの、後からさらに6冊出版されたため、やる気をなくした(?)覚えがあります。

そんなわけでBuild up your chess 2自体はかなり昔から持っていたのですが、途中までやって投げ出していました。ブログを確認すると2010年には持っていたのですね、、、

1がレーティング1500以下、2が1800以下、3が2100以下を対象としていると公言されており、私の今のレーティングを見れば3を読み進めてもいいわけですが、内容を見ると中級シリーズである2が一番私のレベルに合っていると思います。そんなわけでこの中級シリーズ3冊を読破を目指しました。

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どんな内容?

1冊ごとに24章に分けられており、1章ごとにテーマがあります。各章に”the bishop pair” “Endgame technique”などオープニングからタクティクス、ミドルゲーム、エンドゲームと満遍なくテーマ設定がされています。

テーマ分け

チャプターごとにタイトルが付けられていますが、それに加えて、6つのテーマに分けられています。具体的には

  • Calculating variations
  • Endgame
  • Opening
  • Positional Play
  • Strategy
  • Tactics

の6つです。

すべてのテーマが同じ数だけ用意されているのではなくTacticsが24Endgame、Opening、Positional Playが12ずつCalculating VariationsとStrategyが6ずつで合計で3冊分の72になります。

解説と問題

章ごとに数ページほどの解説があり、その後に12問の練習問題が用意されています。

通常のチェス本と比べると問題の数が多い構成で、勉強するというよりは練習問題を解いてトレーニングすることに主眼が置かれていると思います。

どのように進めたか

さて、私がどのように読み進めたかというと、基本的に問題だけを解き続けました。以下で説明するように問題は点数付けができるようになっており、その点数で不合格であった章に関しては解説を読むことにしました。

問題を解くのに使ったノートを確認すると1冊目のBuild up your chessを始めたのが2024年1月半ば、3冊目のChess Evolutionを読み終えたのが2025年2月半ばなので、ほぼ1年かけて3冊やり切ったことになります。こんなペースでトレーニング本を読んだ経験は今までなく、できればめちゃくちゃ強くなっていてほしいのですが、、、、それはともかく、読み切った私、エライ!

また、読み進めるにあたって、特定の大会(全日本やジャパンオープンなど)までに1冊読み終えるなどの目標を事前に立て、スマホアプリなどを使って進捗を管理していました。もちろん、常に目標を達成できていたわけではなく、最後のChess Evolutionは2024年末までに読み終える目標でしたが、実際には2025年2月中旬になってしまいました。

結果はいかに

このシリーズでは問題ごとに星の数で点数が付けられており、完全に正解すると満点で、部分点もあります。その合計点数に対して、点数ごとに上からExcellent、Good、Pass Markと分かれており、ぎりぎり合格のPass Markの点数未満であればもう一回やり直して勉強してねとのことでした。

では早速結果を見てみましょう。不合格であった章はFailとしています。

まず、総計のFailを見てみると30%ほどですので、全体の70%ぐらいは一応合格をもらったことになります。もう少し取りたかったですが、悪くない数字だと思います。しかし、その内訳を見るとなかなかひどいです。Tacticsはほとんど合格点をもらえているのに対して、Opening、Positional Play、Strategy、Endgameは半分近くが不合格ということになります。実のところ、同じテーマの中でも内容によって極端な成績になっており、自分の弱点が把握できた気がします(もちろん内緒です)。

こういうの見るとまだまだ全然チェス分かってないんだな、気持ちにされます。ポジティブに言えば伸びしろがあるということでしょうか。

Tacticsの成績が良いのは自分で問題を解いていても思うのですが、明らかにTacticsの問題の方が簡単であると感じています。これが私の特性によるのか、それとも誰がやっても同じなのかは非常に興味があります。皆さんもやってみてください。

まとめ

今回はトレーニング本を読み終えたタイミングで、トレーニング本の内容と実践したことについて紹介しました。興味を持った方はレベル別のシリーズを以下に紹介するので、やってみてください。

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