ジャパンチェスクラシック 2023 @神戸

5月の全日本選手権以来、久々の大会参加になります。今回は神戸で行われるFIDE戦であるジャパンチェスクラシックに夫婦で参加しました。

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ジャパンチェスクラシック@神戸

ジャパンチェスクラシックは、旧日本チェス協会時代にはジャパンリーグと呼ばれていた大会の後身的な大会です(と私は思っています)。特徴は何と言ってもFIDE戦であること。FIDE戦とは国際チェス連盟(FIDE)が認めるレーティング(FIDEレーティング)を得ることができる公式戦のことです。

  • 開催日:2023年7月14日(金)~2023年7月17日(月・祝)
  • 会場名:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 3階 303号室兵庫県神戸市中央区小野浜町1−4(地図)
  • 形式:7Rスイス式、持ち時間90分+30秒/手、NCS・FIDE公式戦

大会の形式などは上記の通りで、90分+30秒と、全日本選手権と同じ時間設定での大会になります。初日の7月14日は平日ですので、全日程に出るためには休暇を取る必要があります。初日は午後からの開始なので、当日に移動して参加することも可能でしょう。

一方で、何よりも注目すべきなのは開催地です。

神戸で開催!?

日本の公式チェス組織が東京以外で大会を主催したことは私の知る限りありません(地方のチェスクラブが主催する大会は数多く開かれています)。少なくとも日本チェス連盟にとっては初めての試みになります。

実は昨年私は下記のようなツイートをしていました。1年で実現した(持ち回りにはなってないが)ことになります。自らの影響力に慄く。

この大会開始時点での私のレーティングはFIDE 1847、国内が1830です。以下の対戦相手のレーティングは最初がFIDE、後が国内レーティングになります。

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1R VS K, N (UR/1276) 黒番

1ラウンドからベンコーギャンビットのゲームになりました。b5は取ってきてはくれず、クローズドな局面になります。白に勘違いがあったようで、Bxg6とピースを切ってきましたが、普通に2ポーンとピースの交換になり優勢に。その後にも2ピースが落ちてクイーン交換済みの局面になり、勝ち

2R VS IM 小島慎也 (2335/2483) 白番

東京チェス選手権での対戦と全く同じラインになりました。あの時は黒が知らないラインだったので、必勝形までいった挙句負けてしまったわけですが、今回はしっかり準備しているでしょうし、そんなに上手くいくはずもありません。

白が1ポーンアップになるラインで、さらにf7も取れればそりゃいいんじゃないかと思って飛び込んだのですが、読み抜けがありました。OKだと思っていたラインが2つあり、1つ目はBb4+からクイーンを取られて全然ダメ。一方で、上図の局面でBxe5, Qxe5, Qf4でクイーン交換をして1ポーンアップのエンドゲームならば問題ないだろうと思ったのですが、

実際にはクイーン交換の後Rh4であっさりピースが落ちます。このラインも選ぶことができず、結局ピースが落ちた上にメイトアタックをくらい、負け

3R VS Y, M (1479/1262) 白番

なぜか白番が続きます。相手は女子中学生プレイヤー(!)でした。初手e4からシシリアンになりましたが、既視感が、、、どうやらChessMoodのオープニングを準備しているようで、私も黒で指すラインになりました。一応準備していたエクスチェンジサクリファイスを発動して攻め立てたのですが、相手の応手が正確で、あまり有利になりませんでした。それでも時間切迫の中で相手にミスが出て、最後はピースアップのクイーンエンディングから勝ち。どうもあまり内容が良くないです。

4R VS N, K (1942/1994) 黒番

前回不甲斐ない対局で負けたN君との対戦です。前回と同じマロッツィバインドですが、白からNc2と外してきました。相手に見落としがあり、白がバッドビショップを持つエンディングになり、1ポーンアップになりましたが、勝ち切れず。ドロー

5R VS M, T (1596/1243) 白番

小学生ぐらいの少年相手に白番でした。シシリアンのグランプリアタックから、攻め切れるような切れないようなポジションから、クイーンサイドのポーンに1手使ったあたりから雲行きが怪しくなります。最後はキングを追い回され、白のキングはe8まで行きました。負け

6R VS M, Y (1721/1598) 白番

全ラウンドの小学生に続き、中学生との対戦です。スコッチからキングサイドのポーンをついて相手キングを攻め立てる準備をします。もう少し、もう少し、と急がずに攻めようと思っていましたが、むしろ前ラウンドの負けで弱気になっていたのかもしれません。本当に久々にナイトフォークを喰らい、一気に敗勢に。その後ももう少し粘れた気もしますが、敢えなく負け

7R VS S, S (UR/UR) 黒番

このラウンドもおそらく非常に若いプレイヤーとの対戦になりました。しかも国内レーティングすら持っていない完全にURのプレイヤーです。黒番シシリアンでアラピンになりました。私はアラピンはほぼイコール、なんなら黒の方がいいのではないかと思っているので、不安なく指していましたが、白も全く変な手がでません。なんでこんなに強いのだろう、と思っていたところで相手の勘違いでポーンが落ち、1ポーンアップのエンドゲームを勝ち

まとめ

結果は7Rで3.5 ptで勝ち越せず。何よりジュニア二人への負けが痛く、特に国内レーティングは大きく落とすことになりそうです。今大会はジュニアのプレイヤーの活躍が目立ち、私も7R中おそらく4Rはジュニアのプレイヤーとの対戦だったのではないでしょうか。やや集中力に欠き、反省の多い大会でした。ただ、チェスモチベは上がったので、頑張っていきたいと思います。

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