全日本選手権 2023 【チェス】

無事全日本選手権の権利を二人揃って獲得したチェス夫婦、千葉選手権以来の二人揃っての大会参加になります。

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全日本選手権

言うまでもなく、日本一を決める大会になります。数えていませんが、私は10回ほど参加しているでしょうか?日本チェス協会時代からゴールデンウィークに行われています。全9R、90分+30秒のフィッシャータイムです。

優勝はIM, FMなどのレート2300以上のプレイヤーで争われており、私のような庶民はどれだけ勝ち越せるかを目標に戦うことになります。これまでの最高順位は7位タイというのがあった気がします。今回はスタート順位が30位なので、なかなか厳しいですが、少しでも上に行けるように頑張りたいと思います。

大会さんか時点での私のFIDEレートは1847、国内レートは1823です。

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1R VS M, M (UR/1280) 黒番

所詮は慶応の大学生相手に黒番。ベンコーギャンビットのメインラインで進み、途中いい感じでしたが、結局イコールのエンドゲームになりました。イコールのナイトエンディングを勝ちに行こうとしましたが、衝撃のメイトスレットがあり、危うく1手メイトを喰らうところでした。本譜はg5と突き捨ててドローを確保しました。

2R VS S, R (UR/1453) 白番

2Rも大学生と当たってしまいました。黒は初手g6のモダンディフェンスからダブルフィアンケットを組み、全くセンターポーンを突いてきません。

これは咎めなければならない、というほど簡単ではないのですが、攻めがうまく決まり、最後はクイーンを切らなければメイトが止まらなくなり、勝ち

3R VS CM 松尾さん (2139/2203) 黒番

2018年Batumiで行われたチェスオリンピアード代表の松尾さんとの対戦です。

マロッツィバインドで、個人的にも白が強いと思っているラインを指され、ずっと少し困っていました。下図は中央にいる相手キングへのラインを開けるためにd5と突き捨てたところ。やはり少し足りなかったのですが、もう少し粘れたはずでしたが、軽いブランダーが出てそのまま負け

4R VS N, T (UR/1708) 白番

神奈川選手権でURながら全日本の権利を取ってきたNさんとの対戦。序盤成功し、優勢を築きますが、相手のトリッキーな手に惑わされます。下図はNe5と入ってきたところ。黒ナイトはどちらもポーンに取られる位置にいますが、e5のナイトはピンで取れません。f5のナイトは多分取れますが、そこにもいくつか罠があります。本譜はBe2と受けて(たぶん最善)、この後強制手順で駒交換を進めてピースアップのエンドゲームになり、勝ち

5R VS CM 厚彦くん(2160/2330) 黒番

前日の夕飯で目の前でプレパしていた厚彦くんとのゲームでした。たぶん、マイナーラインを選択してくると思っていましたが、ベンコーでaxb5はとってa6に対してe3と突いてくるラインでした。正直少し嫌な選択です。普段指すラインをあえて外して、ベンコーらしいクイーンサイドにピースを集めてわちゃわちゃしました。ずっと苦しいと思っていましたが、マイナーピースを全部交換したあたりで攻守交代、勝ち筋があったはずですが、見落としがありドロー

6R VS H, T (2082/2163) 白番

最近カロカンを指し始めたと噂のHさんとのゲーム。いつも通り、エクスチェンジバリエーションですが、g6とフィアンケットしてくる変化でした。黒はNh5とQd6を組み合わせてf4を狙ってきました。朧げながら、そんな変化があったことは知っていたのですが、対処は覚えておらず。本譜は結局ツービショップを黒に渡して、少し嫌でした。

とはいえ、その後の展開は上手く指して、白だから優勢ぐらいのポジションを築いていましたが、せめているのにポーン構造を閉じてしまうという、私にありがちなミスが出て一気に敗勢に。頑張って粘りましたが、負け

7R VS K, Y (1736/1766) 黒番

ここ数年で何回当たっているんだろうというKさんと。前回、前々回に続いてロッソリーモになりましたが、3ポーンダウンの必敗ポジションに。相手の時間切迫からのブランダーで2ポーンを取り返すと、1ポーンダウンのエンディングを逆転し、最後は相手の時間が落ちて勝ち。なんかごめんなさい。

8R VS T, H (1936/1844) 白番

スコッチのNf6の変化から、序盤に崩した相手のポーン形を維持したまま上手くエンドゲームに持ち込めました。そして、下図のポジション、勝てるかな?まぁ、勝てなかったんですが。スコッチを指す以上、この手のエンドゲームは勝てなければいけないと思います。ドロー

9R VS F, M(1882/1995) 黒番

全日本の最終ラウンドは、昨年のジャパンオープンのに続いてのF君との対戦です。黒番での対戦は昨年の熱海オープンの3R以来。その時にはオープンシシリアンでしたが、今回はアラピンになりました。白に孤立ポーンが残り、落ち着いた局面になりそうなところで白はセンターポーンを精算しましたが、黒に主導権が移ります。主導権を活かして駒交換を進め、完全に相手のピースを抑え込んだ下図のポジションを見よ!勝てるか分からんけど、負けはないやろ、と油断したかもしれません。a4のポーンがまずいタイミングで落ち、衝撃の負け。うーん。

まとめ

と、いうわけで9試合で4.5ptで勝ち越せず。なかなか自分にとって満足な結果を得ることができません。チェスの内容自体は悪くないので、もう少しで上向くのではないかな、とは思います。FIDEレートも下げませんでしたし、国内レートは少し上がるかもしれません。次の大会はジャパンチェスクラシックの予定ですが、期間が開いてしまうので、どこかで公式戦をこなそうかとも思っています。

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