【書評】プロブレムの解き方【チェス】

チェスの「プロブレム」と聞いて何のことか分かるでしょうか?直訳すれば「問題」ということになりますが、よくある実戦(または実戦にありそうな)問題ではなく、作為的に作られた局面での絶妙手を見つける問題というイメージです。今回紹介する本はチェストランス出版の「プロブレムの解き方」です。

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本の概要

プロブレムの解き方

1部と2部に分かれており、1部がタイトルにある通り「プロブレムの解き方」の解説になります。著者のケネス・S・ハワード氏自作のプロブレムを解くプロセスを解説しています。また、第2部はプロブレムを作る大会(というのがあるらしいです)で賞を取ったプロブレムを集めた問題集になっています。1部で学んだことを2部の問題を解くのに活かすという考え方でしょう。

問題はメイト問題

プロブレムというと様々なモチーフがあり、メイト以外を目的にする問題もあるはずですが(すいません、詳しくはないです)、この本で扱われているのは2手から4手のメイト問題だけです。2手メイト?と聞くと非常に簡単そうだと思われる方が多そうですが、難しいです。また、2手メイトが最もプロブレムというものの本質を表している気がします。2手目でメイトになるわけですから、1手目が絶妙手で、そのため2手目のメイトが防げなくなるからです。そのプロブレムのテーマとなる1手目を見つけるという作業になるので、分かりやすい気がします。

プロブレムの専門用語

この本のもう一つのポイントはプロブレム関連の専門用語が1部で紹介されていることです。プロブレム独特の用語や、バッテリーのように通常のチェスとプロブレムで意味が異なるものもあります。今後プロブレムの世界に足を踏み入れたいという方には足掛かりになるのではないでしょうか。

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「解き方」はあるか

タイトルにある「解き方」に期待する方も多い気がします。私も第1部を読みましたが、ヒントにはなっても普遍的な解き方のようなものはない気がしました。プロブレムを解くというプロセスに慣れるぐらいではないでしょうか。

まとめ

良くも悪くもプロブレムの本で、プロブレムに興味が持てるかどうかがこの本を買うべきかどうかを決めてしまうでしょう。洋書でもあまり見かけることがないタイプの本が、日本語でも読めるわけですから、興味を持ったら迷わず買ってしまってよい気がします。

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