My memorable games 2  ーあの頃君は若かったー プロローグ

My memorable gamesは私にとって思い出深いゲームの解説をしながら自分のチェス歴を振り返る記事になります。これからチェスを強くなりたいと思っている人、今まさに強くなろうとあがいている人。そういった方々の一助になれば幸いです。

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あの頃君は若かった

今回のゲームは私にとってターニングポイントになったと思っている大会、ゲームになります。強くなりたいという思いを抱えながら燻っていたあの頃を振り返ります。

チェスが強くなりたい! という思いを抱え全ての人に贈ります。

プロローグ

2005年の夏、Eはもがいていた。チェスを始めて3年が経っていたが、レーティングは伸び悩み、結果も出ない。基本チェス界に友達がいないボッチのEは、大会で結果が出なければ寂しく帰路に着くのみ。自然モチベーションも下がり、大会や例会から足が遠のくこともあった。

このまま自分は強くなることもなく終わるのだろうか

そんなことも頭によぎる。このままではいけない、俺はまだ本気出してない

Eの挑戦が始まる

Lev alburtのシリーズ本を全て読み、基本からやり直した。また、オープニング、特に黒番のオープニングに関しては「なんとなく」ではなく、かっちりと準備することにした。

結果はすぐには出なかった。むしろ大会での成績は下降。レーティングは1500台まで降下した。そんな中、ジャパンリーグ(日本チェス協会時代のFIDE戦の賞金トーナメント、お盆の時期に開催されていた)への参加を決意した。当時のジャパンリーグはまだ規模が小さく、参加費用も高額のため、一部のトッププレイヤーしか参加しない非常に敷居の高い大会であった。自分を奮起させるためにもこのような大会への参加が必要だと思ったのだ。

Challengeは奏功した。奇数参加者での最低レーティングであったため、初戦が強制Byeになったものの、中川さん、Mitsに勝ち、オリンピアード代表の佐野君にドローで、最終ラウンドで勝てば入賞もあり得るという位置に付けたのだ。しかし、最終ラウンドの相手は強大であった。

その相手は前年に全日本選手権を史上最年少で制し、その年の全日本選手権でも優勝した将来有望な高校生である。その高校生は後にインターナショナルマスターの称号を得て、現在はプロチェスプレイヤーとして活躍している

そう、若き日の小島慎也である

相手は日本一をとった高校生。こんなに燃えられる舞台は、一生に何度もねえだろう!

斉藤浩司 「帯をギュッとね!」より

「強くなりたい」、想いは実現するのか。世の中そんなに甘くないのか。

乞うご期待!

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