My memorable games 1 ーはじめの一歩ー プロローグ

新シリーズとして、思い出深いゲームの解説をしながら自分のチェス歴を振り返る記事を書いていこうと思います。これからチェスを強くなりたいと思っている人、今まさに強くなろうとあがいている人。そういった方々の一助になれば幸いです。

基本的に二日連続更新のシリーズにする予定で、まず初日にゲームの背景を語るプロローグを更新し、二日目にゲームの解説記事をアップするという形式でやっていこうと思っています。

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はじめの一歩

今回は私がチェスを始めた(正確に言えば再開した)きっかけと、初めての公式戦の話になります。

プロローグ

中学時代は麻布中学のチェス部に所属していたE。その頃はお昼休みの時間つぶしぐらいの感覚でチェスをやっており、大会などには出たことがなかった。高校に入るとそのチェス部もやめてしまい、チェスとの接点がなくなってしまった。

時は流れEは大学生になり、大学に入ってもチェスと接点のないまま時が過ぎていった。

2001年から2002年の冬のことである

本郷で進学する学科も決まり、Eは暇な毎日を過ごしていた。ある日、友人と下北沢のゲームセンターに行くと「お手並み拝見2」という筐体があり、その中にチェスもあった。当時、コンピュータソフトは超強いという事実を知らなかったEは簡単に勝てるだろうと思っていた。そのゲーム内のチェスはそれほど強くなかったはずだが、なかなか最高レベルまでは勝てず、なんどもやり直して最終的に勝つことができた。その時Eは思った、「またチェスをやってみてもいいかもな」。今思えば、これがチェスプレイヤーEnjuが生まれた瞬間であった

それから一人インターネットなどで情報を集め、ネットでチェスの対戦をし、amazonでチェスの洋書を購入したりした。20年近く前だが、意外と現在と変わっていない。Eはじっくりと準備をし、それから大会に参加したいと思っていた。私は負けず嫌いなのだ。

2002年の夏ごろになり、そろそろ大会に参加したいと思ったEが選んだのは当時の柏チェスクラブが主催していた柏オープン。具体的な理由は忘れたが、日本チェス協会主催の大会は敷居が高いと感じていた。自分の地元の松戸から近いことも決め手となった。会場は柏駅から少し歩いた公共施設だったと記憶している。大学受験以来だろうか、、、久々に感じる緊張感。

第1ラウンドはレーティング1600台のTさん相手に黒番。スイス式というものを知らなかったため、初戦からこんなに強い人に当たるのかと驚いた覚えがある。Eが指したのはフレンチディフェンス(!?)。決して褒められた内容ではなかったが、勝ってしまって驚いた。第2Rは白番で1800台の相手に勝ち、第3Rは黒番で1900台の相手にあたり、熱戦の上負けてしまったが、チェックメイトで勝つ可能性があることに帰宅後に気が付いて悶絶する。

初日に望外の結果を得たEは高揚していた。「自分は結構強いのかもしれない」、そう思った。二日目の第4Rの相手はレート1500台で白番。「これは楽勝に違いない」と思って試合に臨んでいた。しかし、その相手は独特の個性で既にネットチェス界で有名であり、後に神戸チェスクラブを発足した人物、Mitsであった

チェスプレイヤーとして順調なスタートを切ったように見えるE、意気揚々と対戦に臨んだのだが、、、

乞うご期待!

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