今回はチェス上達のためのマインドセットシリーズとして、タクティクスについてどう考えるかを扱います。基本的にはタクティクスの話ではありますが、チェス全般の学習に共通することかもしれません。今回は甘いことは一切言いません。
タクティクスの学び方
タクティクスをどう学ぶかということは概ね手段が確立されていると思います。タクティクスが大事だと言われるのも、勉強がしやすいという部分も理由の一つだと思います。
タクティクスは概ね以下のプロセスを経れば、誰もがそこそこ上達すると思います。
- モチーフを一通り勉強する
- ランダムなタクティクスの問題を解く
- 苦手なモチーフが判明したら、その項目を再度勉強
- 苦手なモチーフに的を絞って問題を解く
- 2に戻り繰り返す。
しかし、ある程度勉強してもタクティクスが苦手で強くなれないという話も聞きます。強くなる人との違いはなんなのでしょうか?私はこれもやはりマインドセットの問題だと思います。
強くなる人の狂気
私の意見では、タクティクスの上達に合理性を求めてはいけないと思っています。これを勉強したからもう大丈夫というラインを自分で決めてはいけないのです。では、強くなる人はどのように上達しているのでしょうか?実例を見てみましょう。
Aの場合
チェス夫婦を名乗っているとはいえ、我々も夫婦なので、カフェランチをすることがあります。店に入るとすぐにスマホを取り出すA、メニューを見ている間もスマホを見ています。そう、Chess.comのタクティクストレーナーをやっているのです。
E「いや、今からランチだし、それしまわない?」
A「いや、私タクティクス中毒だから」
E「、、、」
私は別に女子チェスプレイヤーと結婚した悲哀について議論したいわけではない。
とある2000+プレイヤー達の場合
以前、比較的若手の2000+プレイヤーのタクティクストレーナーの履歴を見たことがあります。彼らの履歴を見ると、あるタイミングまでは毎日5問づつ問題を解き続けていました(無料会員は5問までなのです)。
しかし、ある時から彼らは有料会員に切り替えたらしくよりたくさんの問題を解くようになりました。1日に何問解いていたと思いますか?10問くらい?
違います。
一日50問、100問といったスケールで解き続けていました。そして、タクティクストレーナーのレートを大きく上げました。その上昇とともに、彼らのOTBにおけるレートも上昇していきました。
つまり、何が言いたいのか?
上記の例によって私は何が言いたいのでしょうか?
何かを極めようと思った時には自分でリミットをかけてはいけないのです。タクティクス(だけではないかもしれないですが)を極める道は、合理的な道筋ではたどり着けないのです。つまり、結論はタイトルの通りです。
狂気が必要だ!!
狂気が必要だ
ここまで読んでいて、嫌な気分になった方もいるかもしれません。別に大丈夫です。チェスは趣味で、娯楽ですから。様々な楽しみ方があります。
でも、あなたは本当に強くなりたいですか?
その覚悟はありますか?
ならば迷わず進め、狂気とともに!!
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