100 End games You must knowの成功に味を占めたのか、New in chessが同じフォーマットの本を何冊も出しています。100 Endgame Studies You Must Know、100 Endgame Patterns You Must Knowなどエンドゲーム関連でしたが、今回紹介するのはタクティクスの本です。
本記事で紹介する本:100 Tactical Patterns You Must know

タイトル通り、100種類のタクティクスのパターンを紹介している本になります。単にタクティクスが決まるパターンだけではなく、典型的な守りのパターンも紹介し、失敗形も紹介しているのが特徴かと思います。
タクティクスというと、当サイトでも紹介しているようにピンやフォークといったモチーフごとに紹介するのが一つのやり方かと思います。しかし、この本で紹介しているのは、より実戦的なパターンです。

例えば上図のような局面、慣れた人なら一目で分かると思います。Bxf3ではないですよ?
答えはRxd1からBxf3でビショップフォークになります。これはモチーフとしてはフォークということになるのでしょうが、フォークの概念を知っているだけではなかなか思いつけないかもしれません。
本書ではこの例のように、実戦ではよく見るタクティクスのパターンをそれぞれタイトルを付けて100種類に渡って紹介しています。ちなみにこの例のタイトルは“Sacrificing a rook for a bishop fork”でした。個人的には100という数字で区切るのは本当に良いのだろうかと思ったりもするのですが、、、
まとめ
100種類の中には私もこんなのあったの?と驚いたパターンもあり、もし、タクティクスは結構見えているつもりなんだけど、定期的に意外な手を見逃すんだよね、という方はこのような本を一度通しで見てみるのもよいのではないでしょうか。
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