The Sicilian Accelerated Dragon: 20th Anniversary Edition 【書評】

久々にオープニングの本の紹介です。ChessMoodのオープニングレパートリーの補足として購入しました。

スポンサーリンク

The Sicilian Accelerated Dragon: 20th Anniversary Edition

The Sicilian Accelerated Dragon

1.e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4.Nxd4 g6と通常のドラゴンと比べて早いタイミングでフィアンケットを組む、加速ドラゴンの本になります。黒の4手目以降を扱っている本なので、アンチシシリアンなどの他のシシリアンに関する記述はありませんが、5手目に白がc4とする、いわゆるMaroczy bindについては網羅的に扱っているのでオープンシシリアンに対して加速ドラゴンを使いたい人はこの1冊で指しこなすことができます。また、1. e4 c5 2. Nf3 g6のハイパー加速ドラゴンについても扱っています。

20周年記念エディションという記載もあるように、この本の初版は1998年に発売されていましたが、当時の出版社のBatsuford社の経営状況の問題もあり少ない部数しか発行されず、プレミアがついていたというようなことが序文に書いてありました。確かに私も見たことがない本でした。

加速ドラゴンのオープニングとしての価値を高めた本ということなので、基本的には黒よりの記述かもしれませんが、いわゆるレパートリー本ではなく、白黒双方の様々な変化(あまり評価の良くない変化も含めて)が解説されています。

スポンサーリンク

この本の使い方

レパートリー本ではないですし、読み物という類の本でもないので、難しいですが、以下の2つのパターンかなと思います。

白番では有力手探しに

様々な変化が載っているので、白番で使うのであれば自分が実戦で指す上で面白い手がないか探すような使い方になるでしょうか。かなりの上級者向けの使い方になりそうです。

黒番では辞書的に

この本を読み込めば黒番でのレパートリーを構築することも可能だと思うのですが、効率が悪いと思います。黒番ですでに加速ドラゴンを指していて、実戦で困った際に辞書的に使うのが一番適していると思います。正確な応手がなんだったか、あるいは自分が使っている変化以外にどんな可能性があるのかなどを参照するといいでしょう。私はこの使い方ですね。

まとめ

加速ドラゴンの定跡書という、非常に珍しい本を紹介しました。加速ドラゴンに付随したMaroczy bindもチェスの中盤を理解する上で重要な定跡なので、一度手にとってみてもいいのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました