歯ごたえのある日本語のチェス問題集

今回紹介するのはチェストランス出版の問題集です。思ったよりはるかに難しかったんですが、、、

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今回紹介する本:必勝局面問題集

著:フレッド・ラインフェルド, 編集:水野 優, 翻訳:水野 優
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必勝局面問題集は文字通り、勝ちの手順を探す問題集になります。そう聞くといわゆるタクティクスの問題集かと思われるかもしれませんが、もちろんタクティクス的な問題でもあるのですが、私の印象はもう少し高度な問題集です。

チェストランス出版のHPを見ると想定レートが1200とあるのですが、いやいやいやご冗談でしょう、レート1200の人はほとんどの問題が分からないと思います。少なくとも時間を掛けて、盤を使って実際に駒を動かして考えないと正解までたどり着けないでしょう。私も短時間で問題を解くのは難しいと感じました。理由は後述します。

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本の特徴

本の構成

問題の傾向によって以下のような6つの章に分けられています。

  1. 危険にさらされたキング
  2. 危険にさらされたキャスリング陣形
  3. 危険にさらされた戦力
  4. 狙い
  5. 総合問題

危険にさらされたキングはキャスリング前のキングへの攻撃
危険にさらされたキャスリング陣形はキャスリングした後のキングへの攻撃
危険にさらされた戦力はキング以外の駒を取る攻撃
狙いは相手からの攻撃を無視して攻撃
は文字通りトラップ
総合問題は復習テスト的な内容

以上の内容で全部で526問あります。

タクティクスの問題集だろうか?

広い意味では当然タクティクスの範疇に入る内容だとは思います。しかし、一般にタクティクスの問題は初手、もしくはタクティクスのアイデアが分かれば、それで自動的に問題が解けてしまう場合が多いと思います。そういった本とは一線を画していると言っていいと思います。

この本の問題の難しいところは、初手の狙いが分かったとしても相手の最善の守りの手を考えなければならない相手の応手が複数考えられそれぞれ読まなければならない想定よりも長手順を読まなければ勝ちにならないなどがあり、私の感覚ではタクティクスの問題というよりアタック(攻撃)の問題集という印象です。

レート帯に関わらず、パッパッと解いていく問題というよりも正確に読むトレーニングをするような問題に思えます。初級者には厳しく、中級者以上でも500問以上の問題を読みこなすのは相当負荷が高いでしょう。

まとめ

気楽な気持ちで読み始めたらとても難しく、びっくりしました。この問題集を余裕だと思うようならば既に相当に強い気がします。中級者以上で、じっくり考えて問題を解く余裕がある人にお勧めします。

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