全日本チームチェス選手権 ー完全二連覇なる!ー

実に3年ぶりに開かれるチーム選手権です。E、A共に8×8チェスクラブのチームメンバーとして参加しました。

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日本チームチェス選手権

NCS主催で唯一のチーム戦によるチェス大会です。1チーム4人同士で対戦しますが、チームメンバーとしては5人まで登録が可能で、休み番を作ることができます。コロナの影響で、実に3年ぶりの開催です。

チームメンバーは基本的に自由に組むことができ、特定のチェスクラブに所属しているなどの規定はありません。また、友達がいない適当なメンバーがいない人のために、個人登録をするとNCSがチームを組んでくれるというシステムが初めて導入されています。

2日間で6R、持ち時間は45分+1手30秒加算と、このところの大会での標準的な時間設定になっています。

私は8×8 CheckmatesAは8×8 Advantagesでの参戦になります。8×8チェスクラブからはこの他に優勝本命と見られている8×8ブランダーズが参加しています。

優勝本命のブランダーズですが、発熱で欠場者が出てしまいました。このような状況は我々だけではないでしょうし、下手すると大会中にも起こり得ます。さて、どうなることやら。

大会前時点の私のレーティングが1832でした。

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1R VS Tabiya Chess Club, 小島慎也 (2491) 黒番

今回は1番ボードを負けなしでボード賞も狙うんだと意気込んでいましたが、いきなりIMと当たってしまいました。私が白番で指すラインを黒番で指すことになり、大変勉強になりました。個人負け、ちーむ負け

2R VS 慶応Bチーム W, I (1152) 白番

2Rは慶応チェスクラブのBチームと。私の対戦相手は留学生で、1RでAzumiさんとも当たっていました。Azumiさん曰く実質レートは1400ぐらいでは?との情報を得て、慎重にゲームにのぞみます。カロカンエクスチェンジから、ポーンを突いてナイトフォークが止まらなくなるという恥ずかしい展開から、切り返した手で相手を混乱させ、こちらツーピース、相手ルークで優勢に。そのまま勝ちました。このあたりで、私今大会調子いまいちかもと思ってました

個人、チームともに勝ち

3R VS 東北大学 OBチーム T, H(1992)黒番

1900台、1800台、に1500台3人を揃えたなかなかの強豪チームの東北大学OBチーム、正直厳しい対戦でしたが、このラウンドから女子チャンピオンがチームに参戦し、ワンチャン何か起こってもおかしくない、と思っていましたが、、、私のゲームはアクセラレイテッドドラゴンから白がパッシブなセットアップで、特に問題なく進みましたが、勝ちは狙えないな、と判断しドローオファー。チームメイトは全敗という厳しい結果になりました。個人ドロー、チーム負け

ここまで3Rで2pt(チーム戦は勝ちが2pt換算)で、負け越しスタートですが、Aクラスのチームはこんなもの、2日目が勝負です。

4R VS 東京大学 OBチーム S, K (1718) 白番

4R、想定よりも強いチームと当たってしまいました。東京大学OBチームにはNCSになってから大会に参加していないためにレーティングのないURが3人おり(そもそもOBチームでURとは)、Aクラスの中ではかなり強いチームだと認識していました。

また、このラウンド、4番ボードのチームメイトが開始時間を勘違いしており、遅刻で不戦敗確定。かなり厳しい戦いになります。少なくとも、私は勝たねば。2番ボードは比較的早い段階でドロー。やはり自分が勝たなければチームの勝利が厳しくなります。しかし、単純なピンを見落としてポーンを落とし、意気消沈した後、密かに狙っていた変な位置にいたルークをトラップします。

これでエクスチェンジアップVS1ポーンで駒得。この後も黒の反撃はありましたが、落ち着いて勝つことができました。一方、3番ボードの女子チャンピオンはルークとクイーンしか残っていない局面でしたが、オープンな局面での強さが光り、勝ち。チームに勝ちをもたらしました。強い。

個人勝ち、チーム勝ち

これで、4pt。Aクラスは下位半分なので、もう1勝して6ptが一つの基準になると思っていました。ただし、次のラウンドで勝ってしまうと最後の当たりがきつくなってしまうので、5Rドロー、6R勝ちでAクラス優勝を狙うのが無難ではないかと2BのMisawaさんと密かに相談。

5R VS 千葉チェスクラブBチーム I, I (1719) 黒番

5R の相手は千葉チェスクラブBチーム、このチームもレート的にはやや格上で、私が勝たなければチームはドローも厳しいかな、と思っていたのですが、、、

私のゲームはIさん得意のトロンポスキーでしたが、序盤早々ギリシャ人の贈り物が刺さります

簡単な勝ちはないが、たぶん成立している

この後も紆余曲折ありましたが、結果的には勝てました。

一方で、3Bは格上を寄せ付けずあっさりと勝ち。2BのMisawaさんは相手キングサイドを華麗に攻め立てて、勝ち。なんとあっさりとチームが勝ってしまいました。3Bの女子チャンピオンはもちろんですが、Misawaさんの試合内容は今大会を通じてとてもよかった(2R以外)です。オリンピアードを経て強くなっている気がします

というわけで、個人、チームともに勝ち

この時点でCheckmatesはAクラス2位、同じ6ptで東京バイリンガルチェスクラブBがトップになっていました。また、5 ptに筑波大学A、東京Checkmates、がいました。6Rは引き分けでも優勝できるかもしれず、入賞は確定。一方で負けてしまうと逆転を許す可能性もあり、できればドロー以上で終わりたい状況になりました。

6R VS Nature M, H (1846) 白番

当然ながら対戦相手は強くなります。5Rも同じことを言いましたが、私が白番で勝てなければ希望はないと思っていました。序盤は思ったよりもよくなりませんでしたが、中盤でチャンスをつかみ、最後は多分公式戦初のルセナポジションに。勝ち。

gポーンを黒に取らせてルセナポジションになります。

チームは2B、3Bが比較的早い段階でドローで、4B負けでチームドローになりました。

個人勝ち、チームドローでした。

最終ラウンド、Aクラスで6 pt、5 ptを取っていたチームはすべて負けで、8x8Checkmatesが単独優勝になりました!!

まとめ

オープンセクションも8×8ブランダーズが、大阪シニアを含めどのチームも寄せ付けず全勝で優勝しました。前回のチーム選手権と同様に8×8チェスクラブがオープンセクション、Aクラスセクション共に優勝し、2連覇を成し遂げました。来年我々の三連覇を阻むチームが現れるのか?油断すると表彰台独占してしまうぜ!

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