ちょっとプライベートでばたばたしており、更新が滞っていました。2024年最初の公式戦は、全日本選手権の予選でもある中四国選手権に夫婦で参加しました。
中四国選手権
名前の通り中国地方と四国地方における全日本予選という位置づけです。「中四国」という呼称は私は馴染みがなかったのですが、一般的な呼び方みたいですね。開催の主催はFMの山田弘平さんが運営しているせとうちチェスクラブです。
中国地方と四国地方を一緒にしてしまうなんてひどい、と思われる方もいるかもしれませんが、中国四国地方にはせとうちチェスクラブ以外に公認チェスクラブはありませんし、中国地方だけではなく四国地方在住の方も地元枠の対象にするためにこの呼称が使われているのだと思います(注:全日本選手権では予選上位に加えて、地元の人トップが代表権が取れる地元枠が設定されています)。
さて、今大会私のスタート順位は3位で、上位二人は既に全日本の権利を持っている上、(既に権利を持っている人を除く)大会成績上位4人が権利を得られることになっており、最低限権利を獲得したいところでした。
大会時点での私の国内レートが1794、とりあえず1800台復帰も目指したいところ。
1R VS C, T (1312) 白番
1Rは外国人の方で昨年のチーム選手権にも出られていました。ゲームはスカンジナビアンで黒がQxd5と取り返してくるのではなく、Nf6とナイトでポーンを取り返すことを狙う変化でした。簡単に取り返されてしまっては面白くないのでBb5+とするのですが、公式戦で指すのは初めてです。
うまくキングサイドのポーンを突いて黒のポーンを弱めることができたので、これを狙って勝ち。
2R VS O, T (1493) 黒番
初対戦です。Tromposkyからツービショップを捨ててポーンを取りに行くと守りづらいはずと思ったら単純なポーン突きを見逃しており、窮地に。
途中完全に死んでいましたが、相手に見逃してもらい逆転勝ち
ここで初日終了
次の日にAzumiさんに当たることが決まり、「お酒は飲まずに準備するぞ」と思っていたのですが、有名ブロガーのKさんに「私が超絶プレパを授けてしんぜよう」と言われたので、おとなしくお好み焼きとビールをいただくことにしました。どうなることやら。
3R VS WCM Azumi (1750) 白番
皆さん注目の夫婦対決です。2022年の東京チェス選手権以来の対戦になります。その時にはやる気のない怠慢ドローにしましたが、今回は勝ってレートを上げたいという気持ちがありました。
問題の超絶プレパは4手で外れ、ちょっといいと思っていたポジションからいつも通り局面をカオスにされ、結局ポーン数イーブンのルークエンディングに。
まぁでもRb4からaポーンは取れるので、これは勝てるでしょうと思って指してました。この後結局ツーポーンアップになり、途中ドローの筋があったとかぶつぶつ言っているAzumiさんがいましたが、勝ちは勝ち。
4R VS CM Averbukh Alex 黒番
何度もオリンピアード代表にもなっているAlexとの対戦。もしかするとラーセンかなと思っていたら1. e4 c5 2. b3でした。いや、ラーセンじゃん。あんまり自信なく指していたのですが、急に相手キング周りにピースが集まりイケイケな気分に(下図)。「え?もしかして私今回調子いい?」と調子に乗っていたらNf2+のブランダーが出ました。ナイトで取ったらb2のビショップ取れるし、とか思っていたらRxf2で普通に駒損でした。この後瞬殺。負け。不甲斐なかった。
5R VS O, K (1790) 白番
最終ラウンドはおそらく初対戦のOさん。何度も東京の大会でお見掛けしていたのですが、なんと四国在住ということで地元枠のプレイヤーです。スコッチの4…. Nf6の変化でした。悲しいことに早々に準備していたはずのラインを自分から外れ、ほぼイコールのポジションに。途中相手からのドローオファーを蹴りましたが、ちょっと指しにくいなと感じたところで自分からドローオファー、ドロー成立となりました。
まとめ
結果は3勝1敗1引分の3.5ptで全体の3位に入り、全日本の権利獲得となりました。レートも少し取り戻して1800台は回復すると思います。悪くはないのですが、私に負けたAzumiさんが2位に入っており、釈然としません。
次の大会は九州選手権を予定しており、東京選手権をスキップするので、その次はもう全日本選手権になってしまいそうです。関東の皆さんはゴールデンウィークにお会いしましょう。
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