ジャック・ピノーのダイナミックチェス入門

著:ジャック ピノー, 原名:Pineau,Jacques Marie
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 一通りルールを説明した後、エンドゲーム、オープニング、実戦譜、 シャトランジー(古代のチェス、よく知らない。)や変形チェス(特別ルールのチェス)と続く。 変形チェスの紹介はいらないと思うが、そういう無駄な部分もこの本の魅力でしょう。


 エンドゲームというのは、駒数が少なくなってお互いに相手のキングをメイトにするのが不可能 (あるいは難しく)なった時のゲームの進め方のことです。知っている人も多いと思いますが、チェスは 取った駒を使うことは出来ないので終盤はそれまでと考え方の違う進め方をしなくてはなりません。 基本的にはポーンを最終段まで進めてクイーンにする技術が大事になるわけです。(チェスには ポーンを最終段まで進めるとポーンとキングを除くほかのどの駒にでもなれるというルールがあります。 )そのことについて書いてあるわけです。早分かりチェスなどの日本語の定番書にはその手のことはあまり 書いてありません。 


 また、実戦譜は20局載っていますが、割と長めで地味目なゲームが多くてピノーさんが 真面目にチェスを教えようとしていることが想像できますが、初心者向けとしてはどうだったのだろう と思います。ピノーさんもそのことを反省したのか次に紹介するクレイジーチェスでは改善されています。

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