序盤で分類されたミニチュア集

今回はチェストランス出版の棋譜集を紹介します。チェストランス出版は著作権が切れたチェスの洋書を翻訳し、出版しています。通常の書店で購入することはできず、アマゾンや直販での販売のみになっています。

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今回紹介する本:161ミニチュア集

著:レナード・バーデン, 著:ヴォルフガング・ハイデンフェルト, 翻訳:水野 優
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「161ミニチュア集」はタイトルの通り、161局のミニチュアゲームが収められた棋譜集です。ミニチュアとは短手数で決着がついたゲームのことを呼び、大体30手以内が基準ではないかと思います。ゲームはオープニングごとに分類されており、おおむねあらゆるオープニングのゲームが載っている印象です。

原著の出版年は1960年ということで、1950年代以前のプレイヤーの棋譜が解説されています。古い本ではありますが、スミスロフ、タリ、ボトヴィニクといった世界チャンピオンの棋譜も見ることができます。オープニングの手も比較的なじみ深い手順が多い印象で、とっつきやすいと思います。

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この本の使い方

オープニングは参考程度に

当然と言えば当然ですが、いくら序盤で分類されているとはいえ、60年前の本でオープニングを勉強するのは無理があります。「***が理由でこの手順がメインになった」というような記述も見られますが、そのあたりは軽く流して、こんな形の序盤なんだなというような理解でいいでしょう。

ミニチュアは棋譜並べしやすい

以前も書いた気がしますが、棋譜集で勉強するうえで一番大変なのは、最初から最後まで並べなければならないことです。当たり前ですが、これが案外大変で、集中力も切れますし並べ間違えたりします。普通のゲームであれば、序盤の記述、中盤の攻防、終盤の解説を追うことになり、真面目に取り組むのであれば1ゲーム一時間以上必要になります。

しかし、ミニチュアのゲームは中盤、下手をすると序盤で終わってしまいます。1ゲーム2,30分時間を作れれば並べることができそうです。棋譜集で勉強をしたいと思っている方には最適ではないでしょうか。

ポイントを押さえて

ミニチュアゲームですので、大体序盤で何らかの失敗をし、中盤で必殺の一手を食らって負けるというのがパターンだと思います(ドローのゲームもありますが)。全体をだらだらと並べてしまうと、ミニチュアゲームでも集中力が切れてしまうので、棋譜に?や!が入っているところやそのあとに解説が入っている場面で立ち止まって応手とその後の展開を考えてみると、アタックやディフェンスのトレーニングになると思います。

ただし、ミニチュアゲームなので、戦略的な展開になることは稀です。戦略を学ぶために棋譜集を読むのであれば、他の本(同じチェストランス出版であればいちばん学べる名局集かな?)が選択肢になると思います。

まとめ

今回はチェストランス出版のミニチュア棋譜集を紹介しました。古い本ではありますが、定跡などでの違和感はあまりないと思います。ただし、ミニチュア集なので、タクティクスやアタックを棋譜集で学びたい人向けの本になるかと思います。

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