チェス上達ロードマップ【初級者から中級者へ】

当ブログはチェスに関する教育的な記事を扱っており、初心者向けのコンテンツも作っていますが、実際にどのように勉強を進めていけばいいのか分からないという人も多いかと思います。

そこで、ルールを覚える前の超初心者の方が上級者を目指すための具体的なロードマップを示したいと思います。今回は中級者を目指す人のための内容になります。

中級者を目指すためには、タクティクスの強化を続けながら、序盤のブラッシュアップと終盤の勉強をある程度する必要が出てくるかと思います。

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黒番の定跡レパートリーを構築する

さらに上位を目指すためには序盤、特に黒番の定跡を固める必要があると思います。

特定のオープニングに関する本を読む

私自身は洋書の本を購入して勉強しています。当然それなりの英語力は必要になります。書評ページで紹介しています。

英語が苦手な人はアプリを使ってみる

定跡手順についてはスマートホン向けのChessbaseアプリで調べられます。有料ですが、確か1000円ほどなので、買ってみてもよいと思います。Chessbaseアプリではその局面で指された手の試合数と勝率が表示されます。試合数が多い手、勝率が高い手、自分が気になった手を中心に先の手を調べていくとよいでしょう。また、ネット対戦などの試合が終わった後に自分の手と比べてみて、どこで定跡を外れたのかどのような可能性があったのかを調べることで定跡の理解につながるはずです。

ただし、Chessbaseアプリはただ手順を教えてくれるだけです。タクティカルな狙いはアプリのコンピュータ分析を使えばある程度分かりますが、戦略的なことは分からないでしょう。

上級者に教えを乞う

英語の本以外で特定のオープニングの考え方を学ぶには上級者の話を聞くしかありません。

大会や例会などに積極的に参加し、対戦した相手の話を聞くと参考になると思います。

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基本的なポジショナルなアイデアを学ぶ

難しい話題に触れる必要はないと思いますが、ナイト、ビショップ、ルークなどの使い方、関連したアウトポストの考え方をまず学びましょう。

次にポーンの構造とそれに関連したマスの強弱などを学ぶといいでしょう。
これに関してはオープニングを本で勉強することで、自分の指す序盤に関連する項目は学ぶことができます。

当ブログでも戦略に関連した記事を扱っています。下記関連記事を参照ください。日本語の本で学ぶならば「渡辺暁のチェス講義」で学ぶといいかと思います。

渡辺暁のチェス講義

タクティクスは続ける

引き続きChess.comなどでタクティクスの問題を解き続けてください。タクティクスは重要です。重要なことだから何度でも言います。タクティクスは重要です

Chess.comの有料会員も視野に

ここまでくると、1日5問の制限では物足りなくなってくると思います。

Chess.comの有料会員も検討してみてください。タクティクス問題の1日の制限がないプラチナ会員以上がおすすめです。

タクティクスを狂ったように解くことで強くなるプレイヤーをたくさん見てきました。タクティクスからは逃げないようにしましょう

エンドゲーム

中級者ぐらいになるとエンドゲームに突入するゲームも増えてくると思います。エンドゲームにも様々な種類がありますが、全部やるとなると途中でやる気を失うかもしれません。最低限、ポーンエンディングとルークエンディングを学べばいいでしょう。

ポーンエンディング

まずはポーンエンディングでしょう。難しいことはやらなくていいと思います。1ポーンアップで勝てる場合、ドローの場合の把握、パスポーンの追いかけ方、オポジションの概念あたりが分かっていれば、とりあえず十分です。

キースクエア、コレスポンディングスクエアなどの概念はとりあえず理解できなくてもいいと思います。

ルークエンディング

1ポーンアップのルークエンディングの基本について一通り勉強しましょう。これだけでもそこそこたくさんあります。

どちらのエンディングも「渡辺暁のチェス講義」で扱われています。日本語で勉強するのであれば、こちらをお勧めします。

渡辺暁のチェス講義

まとめ

今回は中級者を目指して、チェスの様々な要素の勉強をするように提案しました。ここまでくればあなたは世界中の大多数の人よりも強いチェスプレイヤーだと思います。おそらくほとんどの人にとってはここまで行き着くことが大きな壁なのではないでしょうか。チェスの本当の楽しさを味わうためにも、ここに書いてある内容について学んでみてください。

著:アーヴィング・チェルネフ, 翻訳:水野 優
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