Rubinstein

全日本で上がったモチベーションが下がりつつある。人間とはこんなもの。しかし、上がったついでに注文したチェス本が最近相次いで届いている。これをきっかけにまた浮上したい。その中の一つがRubinsteinの棋譜集だ。Rubinsteinは以前から気になる棋士の一人でその理由はAkiba Rubinstein vs Georg Salweのシンプルさに感動したから。 Tarrasch Defenseの名局であたかも必然であるかのように進んでいく棋譜が美しい。弱いポーン(c6)の前のマス(c5)も弱いのだと初めて体感させてくれた。
棋譜集としては他に本人の手によるものがあるが棋譜が記述式であるのが(P-K4、 P-Q4みたいに書く、あれです。)決定的で買う気が起こらなかった。しかし、最近Rubinsteinの伝記と棋譜集の改訂版が出版されアマゾンで手に入るようになったので注文した。
Rubinsteinの棋譜を勉強しようと思ったもう一つの理由がTraining for the Tournament Playerの中にあった以下の記述である。

Steinitzの理論を最もよく体現しているのはAkiba Rubinsteinである。著書の”Chess Manual”の中でLaskerはRubinsteinのゲームをSteinitzの理論のお手本と評している。
(中略)
次のようにしてRubinsteinのゲームを学ぶことをお勧めする。序盤は流して並べる。それからRubinsteinの手を1手1手予想しながら並べる。こうして1局に最低45分間かけて勉強すれば得るものは計り知れないだろう。

要するにRubinsteinはSteinitzが提唱したポジショナルプレイの最も優秀な体現者でそのゲームを学ぶことに大きな意味がある。何か得るところがあればここで紹介するかもしれません。
The Life & Games of Akiva Rubinstein: Uncrowned King
The Life & Games of Akiva Rubinstein: Uncrowned King
John Donaldson,Nikolay Minev

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