Endgames from Japan League 2014 その4


enju (1897) – H, K(1698)
Japan League 2014(2)
After 55.f5 Kg7 56.Ra7+ Kg8


今回でようやくこのゲームについては最後です。
上記の局面で67.Kd7に対してRd1は簡単にf6のポーンを取られて駄目でした。また、白がKd8、d7とポーンを進めてしまっても、やはり駄目でした。となると、後はポーンがd6にいる際に交換する筋がまだ残っています。実はこれが正着でした。


67.Kd7 Kf8
68.d6 Rd1!
69.Rxa2 Rxd6+


さて、上記の局面になってみるとこれは勝てないと分かるのではないでしょうか。白が勝つためにはf6のポーンを取るしかありませんが、これは取れません。一番分かりやすい例として、白キングがe7、黒キングがg7、そしてRxf6をした局面を考えると、Ra7+等でルークが落ちてしまいます。
ここでのポイントはRxd6と6段目でポーンを取っているので、f6のポーンが守りやすくなっているということでしょう。これでこのゲームについては終わりですが、これからしばらくジャパンリーグでのエンドゲームについて更新して行こうと思います。

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