Endgame from Japan League 2013


After 41. Bf1


 ジャパンリーグ4R、2,3Rとに連敗してしまい、なんとしても勝ちたい試合でした。何度もドローオファーをけって上図のgood bishop vs bad bishopのエンドゲームに持ち込みましたが、勝つためにはさらに相手のブランダーが必要でした。
41. … f5??
自分のポーンをさらにビショップと同じマスに進めてしまいました。また、黒は貴重なwaiting moveをここで消費してしまいました。
42. Bb5 Bb7
43. Bxc6 Kxc6 44. Ka4 Kc7 45. Kb5 Kb7 46. b4!は簡単な白勝ちですので、よけざるおえません。
こうしてみると、黒はb4に対してf5と待つ手がさせないために負けているように見えます。では、f5を指さずに待っていればドローだったのでしょうか?



 今度は黒キングをc7とb7をいったり来たりして白の手を待ってみましょう。
1. Bb5 Kc7
2. Bxc6 Kxc6
3. f5!


おっと、逆に白からf5を突かれてしまいました。これも先ほどと同様に黒負けです。では、黒がドローにするプランは何でしょう?


 正着は41. … Be8です(他にも同じ考え方のKd8も正解)
42. Bb5に対してBf7とよけて白からのブレイクはありません。



 図を見ると、白のビショップのエントリーポイントはc6、d7、e8ですが、すべてを黒キングとビショップにより抑えられています。白キングの侵入も簡単に阻止できますし、どうしようもありません。
僕がこのポジションが面白いと思ったのは、黒のf5が敗着になっている本当の理由にあります。
f5が敗着なのは、ビショップと同じマスにポーンをおいたからでも、waiting moveがなくなったからでもなく、純粋にBe8を指すための1テンポを他の手(f5)に使ってしまったからです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました