K, T(1921) – enju (1880)
Japan Club Championship 2017(3)
52.Bf1
このシリーズもこれで最後です。
一見楽勝に見える上の局面も、勝ちきるのは以外と難しいのです。
本譜では、52…Bf3 53.Bh3のあと、黒キングの侵入方法を見つけられませんでした。
ここでの好手は
52…Bh1!
黒が狙うべきはKe4からd3への侵入です。この際にBg2+をどうするかが課題でした。Bh1としておけば
Bg2+がないことがポイント。試合中にもそこまでは分かっていたのですが、Kg1以降がわかりませんでした。
53.Kg1 Bf3!
次のKe3の侵入があるため、白はKf2とせざるを得ませんが、Ke4への侵入を許します。
54.Kf2 Ke4
55.Bh3
ここまで来れば楽勝かと思いがちですが、f3のビショップが浮いているためにd3にすぐに入れません。
Bg4にはBf1としてd3を押さえられるので、やはり簡単ではありません。
55…Bd1!
56.Ke1
Bf1としても黒はf4以下白がd3のマスを明け渡すのを待つことができます。
56…Bg4
57.Bf1 Ke3
白はd3への侵入を防げません。
さて、これでこのエンドゲームシリーズも終了です。
以外と同色ビショップエンディングも難しいというのが個人的な感想ですが、皆さんはどうですかね?
自分自身、ミドルゲームでのビショップの扱いは割りと得意だと思うのですが、ビショップエンディングが苦手な気がします。テンポを渡すようなBh1やBd1がさせるようになりたいです。
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