クイーンズギャンビットのエピソード2の解説記事でも述べたように、タウンズとの最後のエンドゲームの局面に私は見覚えがありました。しかし、元ネタは全く分かりません。実際のゲームなのか、作為的に作られた問題なのかもわからないんですよね。ただ、この局面自体は非常に面白いので、一緒に観てみましょう。
問題の局面
まず、下図のタウンズVSベスの局面ですが、これが本来ドローであることは分かるでしょうか?
え?ナイトが一つ多いけど?という人もいますかね。しかし、そもそもルークVSルーク+ナイトのエンドゲームは基本的にはドローです。なので、次のタウンズのブランダーも理解できます。
1.Rxh6?
黒の最後のポーンを取ってしまって、ドローが確定するようですが、ブランダーです。
行けない場所が多い
そもそもこの局面、黒の駒が効いていて、逃げることができない場所が多いです。下図に赤バツ印で示しました。
ナイトフォークが怖い
また、黒ナイトが次に白キングをチェックできるので、ナイトフォークも怖いです。下図に青〇印がナイトがチェックする場所、青バツ印がそこにルークが行くとナイトフォークになってしまうマスです。
2要素を総合すると
両者を総合すると、下図になります。白ルークの周りの行ける場所がだいぶ少ないと思いませんか?
しかも、今は黒番です、さらに行き場所を狭めることができます。
キングの動き
最後に、キングが上がってしまえば、白ルークの行き場所は完全になくなります。
1… Kg7 2.Rh5 3.Kg6
本編では、タウンズはナイトフォークをくらう場所に白ルークを逃げ、負けています。
まとめ
どうですか?なかなか楽しい局面ですよね?ガチチェス勢も「netflixのドラマなんて」ってバカにできないんじゃないですか?他にも気になる局面があれば、記事にしていく予定です。
クイーンズギャンビット解説記事まとめ
ポチップ
出演:マックス・ポメランク, 出演:ジョー・モントーニャ, 出演:ローレンス・フィッシュバーン, 出演:ベン・キングズレー, 出演:ジョーン・アレン, Writer:スティーヴン・ザイリアン, Writer:フレッド・ウェイツキン, 監督:スティーブン・ザイリアン, プロデュース:ウィリアム・ホーバーグ, プロデュース:スコット・ルーディン
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