New in chess 2005#8

昨日New in chess 2005#8が届いた。表紙は当然ながらTopalov。世界選手権の特集がこの号のメインなわけですが、我々日本人としてはそれ以上に注目したいのが羽生さんがコラムに取り上げられていることだ。
最近色んなところで取り上げられているPeter Wells戦を受けての記事だと思うが、ゲームの内容は最後に少々取り上げられているだけで4ページのうち最初の2ページが書き手(Hansree)の将棋に関する思い出3ページ目が羽生さんに関する話、4ページ目がゲームという内容でした。
面白いと思ったのが「’Habu’s brain’という名前の本を書いている」というくだり。コラムの中の文節のタイトルにもなっているので印象的だったのだろう。確かに「羽生の頭脳」というのは強烈なタイトルで将棋における羽生さんの存在を象徴するタイトルだと思う。そのあと、羽生さんの対局中の脳の働きを研究したところ右脳が活発に働いていたという話やロチェとの話などが書かれています。
コラムの内容としては結構厳しい言葉もあったりします。最終的な結果は悪くはないがそこそこだった、とか2002年の大会のときからレートが変わっていない等。そして最後に「彼がチェスの親戚であるゲームに関する巨人であるにしても、実際問題として、才能はあるが趣味でやっているに過ぎないプレイヤーにこれ以上期待するのは現実的ではない」という言葉で話を締めていました。
この間の大会で渡井さんから聞いた話によるとこの12月にも羽生さんがチェスの大会に参加するとのこと。みんなで応援しましょう。

コメント

  1. tabata より:

    この間のオランダの大会に同行したOさんに聞いたのですが、羽生さんのチェスへの取り組み方は「趣味でやっているに過ぎないプレイヤー」を超えていそうです。何しろ数十冊の本を日本から持参してホテルで研究していたとのこと。物見遊山でないことは確かです。この研究熱心さや勝負への執着には驚きました。私は逆に、だからあんなに将棋が強いのかと思ってしまったくらいです。

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