ニムゾインディアン ディフェンス 4. e3 ーOpening impressionsー

Opening impressionsはチェスの様々なオープニング(序盤定跡)について私の私見を含めて、簡単に網羅解説していこうというシリーズです。

Nimzo Indian Defence 4.e3 Rubinstein Variation

1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nc3 Bb4 4.e3

 Nimzo Indian Defeceに対して、4. e3と受ける手はRubinstein Variationと呼ばれ、Nimzoに対する有力な応手の一つです。Rubinsteinは20世紀初頭に活躍したポーランド出身のプレイヤーで、多くの定跡にその名前を残しています。

4. Qc2のClassical variationと異なり、c3のナイトを守っていませんが、黒がいきなりBxb4と取ってくる変化はマイナーです。一方で、e3と突いているので、白の黒マスビショップの展開は遅れることが予想されます。

 まず、黒マスビショップ以外の駒を展開し、キャスリングし、ポーンを突いて黒マスビショップも展開する、というような比較的ゆったりとした変化が多く、このあたりが、Classical variationとの好みの違いが出るところかと思います。比較的定跡を知らなくてもさせる変化かなと個人的には思います。

2000年代のレパ本はClassical variationを推し、2010年代のレパ本はRubinstein Variationを推しているものが多い気がします。具体的には下記が挙げられます。

A Strategic Chess Opening Repertoire for White

Playing 1.d4: The Indian Defences

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