14の嘘と真実


十四の嘘と真実
 表紙のチェス駒に誘われて手に取った本の帯には

40歳未満の方は,あと10年お待ち下さい。

……、突込みどころは満載ですがその辺はとりあえずおいといて、作者のジェフリーアーチャーは意外性のある展開の短篇小説で定評のあるイギリス人作家。
 チェスと関連があるのはまずこの本の中に、終盤戦(The Endgame)という名前の短篇があります。内容はチェスの好きな資産家の主人公とその弁護士が出てきて、自分の遺産を巡って一芝居を打つという話で、チェスのシーンは出てくるもののネーミングほどはチェスが立っている感じはしない。1つ気になったのは、本文の中で「二人の対局は大体手詰まり(ステイルメイト)で終わる」とかいてあったこと。そんなしょっちゅうステイルメイトなっちゃ困るだろと思いつつ、もしかしてステイルメイトには別の意味もあるのかなと思って調べてみると確かにここにはステイルメイトと手詰まりという意味が並べて書いてある。でもチェスの場面でそんな紛らわしい言葉を使うのかなという気もするので、もしかしたらうまく訳せていないのかもしれない。イギリス人のジョークとかだったり。
 また、他の短篇の中にも「チェック」とか「自分の役割はナイトなのかビショップなのか」などチェス用語が出てくるので他の本でもチェスの事が出ているかもしれません。皆さんも興味を持ったらどうぞ。

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