キングズインディアン ディフェンス ーOpening impressionsー

Opening impressionsはチェスの様々なオープニング(序盤定跡)について私の私見を含めて、簡単に網羅解説していこうというシリーズです。

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King’s Indian Defence

1.d4 Nf6 2.c4 g6 3.Nc3 Bg7 4.e4 d6

 私の黒のメインディフェンスでもあるKing’s Indian defence、通称KID。その基本形です。白からe4と突いてくる前であればd5からGrunfeld defenceへの変化の含みもあります。このポジションからは想像もつきませんが、黒が2ナイトをキングサイドに繰り出しキングサイドアタックを試み、白はクイーンサイドから攻める形がいわゆるメインラインです。とはいえ数多くのサイドラインが存在し、黒としてはhome preparationが必要です。白からしても確実にアドバンテージが取れるというような変化は存在せず、常にリスクを取る必要がある嫌な定跡です。


 トップGMの間ではメジャーな定跡とは言い難く、レパートリーに取り入れているトップGMもいますが、現在Radjabovだけが唯一コンスタントにこの定跡を指すトップGMだと言えるでしょう。その戦いの激しさからアマチュアレベルでは好まれている、という評価が一般的ですが、最近はさほどポピュラーでは無くなってきている印象もあります。国内のトッププレイヤーでメインで指すのは岩崎君ぐらいでしょうか?かつてこの定跡を好んで指していた渡辺暁さんがイスタンブールのチェスオリンピアードでKIDを多用したことも記憶に新しいです(ここ何年もQGDをメインに指していたはずです)。

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