夏の大きな大会であるジャパンチェスクラシックに夫婦そろって参加します。オリンピアード前最後の国内FIDE戦ということで、代表選手たちにとって最後の調整の場と言えるでしょうか。
ジャパンチェスクラシック 2024
昨年は神戸で行われたジャパンチェスクラシックですが、今年は大井町に戻ってきました。今年は11月のジャパンオープンが名古屋で開催されることが決まっており、東京以外のチェス界の活性化が図られています。開催時期が7月になったこともよかったなと思います。昔はチェスプレイヤーはゴールデンウイークもお盆もチェスやっているやばい集団でしたからね。
私が参加する4日間コースは上記の90分フィッシャー7Rですが、平日分減らした3日間のチャレンジャーコースも用意されています。ただし、そちらは45分フィッシャーの8Rです。平日を休まずに済みますし、ラウンド数も多いので、こちらがいいという人も多そうですが、FIDE1800未満限定になります。先日FIDEレートの調整があったので、こちらに参加したかったけど1800超えっちゃったという人も多そうです。。
1R VS K, E (1504/999) 白番
留学生かなと思ったら、日本生まれの韓国の方、に白番。シシリアンから嫌いなラインになり、あんまり良くならないなぁと思っていたら1ポーンが取れて、優勢に。その後もポーンを落として、最後は3ポーンアップのエンドゲームで勝ち。
2R VS A, I (UR/1409) 黒番
2Rも初対戦でした。最近大会に参加し始めた年配の方でしたが、以前やられていた方なのか、序盤をうまくさされ絶望していました。下図は白Nf3と引いたところですが、ここですぐg4であれば潰れていたでしょう。17. g4 hxg4 18. h5 c5 19. hxg6 fxg6 20. Nxe6!が私の絶望の読み筋でした。
Qxe6にはBxd5で串刺しです。
本譜はc5からの黒の反撃が早くなり、うまく立ち回って、エクスチェンジアップの勝勢、、、だったんですが、、、
数手前までは気にしていたはずのビショップフォークを喰らって、エクスチャンジを返すことになります。その後の応対もよくなく、ドロー。色々勿体無い。
3R VS K, T (1760/1611) 白番
白番のシシリアンから、f5を突いてイケイケのはずが、ふと気がつくと何故か反撃を喰らっていました。ちょっと何やってるかわかりません。そのまま少なくとも1ポーンダウンのエンディングになるはずが、相手の勘違いでエクスチャンジサクリファイスに受けがあり、普通にエクスチェンジアップになり、そこからは勝ち。
4R VS S, T (1982/1987) 黒番
全日本で白番でボコボコにした相手に今度は黒番でボコボコにされました。シシリアンのロッソリーモから、ツービショップの活かし方がイマイチわかっていませんでした。キングサイドを押し込まれ、最後はルークを切られて負け。
5R VS F, T (1764/1581) 白番
再び上と当たるためにどうしても勝ちたい5Rでした。1ポーンをサクリファイスして黒のキングサイドを開いて攻め立てたのが、下図のカオスな局面。この局面、白がかなり良いようなのですが、対局している自分としてはそれほど自信がなかったです。e4を指すようになってからこのようなポジションを指すようになっているのですが、アタッキングポジションでの形勢判断がまだできません。せめて、自分が良いはず!というような感覚が持てればいいのですが。
この後、絶妙なタクティクスや、比較的簡単なタクティクスを見逃し続け、最終的には不利な1ポーンダウンのエンディングになってしまいます。しかし、そこで2ポーン目を取った相手の手がブランダーで、逆にWindmill(多分公式戦初!)を決めて、ルークアップになり勝ち。まともな勝ちがない、、、
6R VS C, T (2013/UR) 黒番
6Rはフランス籍のジュニアが相手でした。そして、やってしまいました。毎回、単手数でのブランダーをやらかしている気がするのですが、午前中の激戦が影響したのでしょうか、、、ちょっと呆然としてブログを更新できませんでした。負け。
7R VS C, J-W (1748/UR) 白番
前日の敗戦を引きずった最終戦になります。シシリアンから、あまり自信がない変化に入りましたが、アタッキングチャンスがあるので、まぁ、いい勝負だろうと思っていたのですが、、、
e4のナイトは浮いていますが、g7のメイトスレットがあります。黒はg6とするしかなく、白が主導権を握っていると思っていたのですが、、、、
黒がa2を取る余裕があることにここで気が付いて愕然とします。18. Qg5 Be4 19. Rd2 Rac8も18. Rd2 Rac8も受けにならず、絶望します。しかし、18. Rhe1(Be4を防ぐ)に対して相手も良い攻めが見つからなかったようで、攻守が逆転します。これは勝てそうだと思ったところで、ブランダーが出ます。
単純なチェックからのポーン取りを見逃し、決定的にも思える2ポーン目が落ちます。が、ここは冷静に対処できました。異色ビショップであるため、2ポーンダウンでもドローにできます。ここで31. Qxg4 hxg4 32. fxg6としてgポーンをダブルポーンにして、これはドローにできそうだと確信できました。ドロー。
まとめ
というわけで、3勝2ドロー2敗の4pt/7Rでした。まぁ、こんなもんでしょうかねぇ。いや、ダメでしょう!またがんばります。
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