チーム選手権2012 ー日本最強プレイヤーに7年間負けなしの男ー

チーム選手権に参加してきました。今年は(といっても去年は参加していませんが)ジャパンリーグの時に誘いを受けた松戸チームからの参加です。


1R vs 女子チーム(vs 内田さん 1765 白番)


上智の女性陣に元オリンピアード代表のWFM内田さんを加えたチームです。個人的にはSophia Bチームという名前でもよいのではと思いました。某B君が女子チームと当たって手を握りたいとか不埒なこと言っていましたが、私には全く関係のないことです。出来れば*ボードがよかったなんて全く思いません。と、いうわけで、私は内田さんとの対戦で白番でした。QGDのexchange variationから内田さんがマイナーな変化を知っていてびっくりしましたが、全般的に優勢に試合を進めて勝ち。チームも4-0の勝利。


2R vs 東北大学 Cチーム (vs H, Y UR 黒番)


東北大学Cチームは1年生ばかりの初公式戦チーム。なかなかしっかりとしたチェスを指してきました。僕の試合もクイーン vs 2ルークになり、初心者相手に熱戦を繰り広げてしまいました。しかし結局チームは4-0で勝ち。


3R vs 学生チーム (vs K, S 2145 白番)


優勝候補の一角、学生チームとの対戦です。このチーム名もなんだかなぁ、、試合前からK君相手に「ここドローでもチーム勝てるでしょ?」と心理戦を仕掛けます。それが功を奏したのか、駒交換が進んで、白の優勢は無くなったかなぁというところでドローオファーにagree。ところがチームは1敗3ドローという予想外の接戦での敗戦。あれ?ここ白で頑張らなきゃいけなかったのでは?という疑問を封印して帰路につく。


4R vs 東北大学Aチーム (vs U, H 1876)


1Rに引き続き、東北大学チームとの対戦です。今年彼らは3チームも出してきました。このactivityを関東の大学サークルも見習って欲しいものです。さて、僕の相手はゴールデンオープン以来となるU君。Englishになるということは分かっていましたので、しっかり対策を練っていきました。白がフィアンケットビショップの交換を避けて来たことに乗じて、h5からのキングサイドアタックを仕掛けますが、どうやらこれが無理攻めだったようで、自陣が炎上します。最終的にはexchange up+2ピース vs クイーン(相手がクイーン持っている)という微妙な駒割になり、なぜか優勢に。しかし、ここからピースを落とすというブランダーが炸裂しますが、なんとかドローに持ち込みました。しかし、チームは1.5-2.5とレート格下相手に思わぬ敗戦。入賞がちょっと厳しくなりました。

5 R vs Sophiaチーム (vs U, G 2010 白番)


5Rはレートがかなり格下ながら1Bだけが強い不愉快なSophiaチームとの対戦。勝ち負けのポジションだと思っていたのですが、ちょっとした読み違いがあり、キングサイドアタックが止まらなくなりました。負け。他が勝ってチームは3-1で勝利。

6 R vs 麻布OBチーム (vs 小島慎也 2403 黒番)


さて、リスト1とは当たらずにうっかり入賞しちゃうぞ作戦は見事に崩れ去り、最終ラウンドで最強チームと当たるという最悪のシナリオになってしまいました。しかし、それよりも注目すべきは小島君との対戦です。この組み合わせは7年前の2005年のジャパンリーグ最終ラウンド以来。しかもその試合、僕は黒で彼に勝っています。その結果僕はクラス別以外での初めての3位入賞を果たしました。それから300試合近く公式戦をこなし、その間一度として彼と当たることはありませんでした。南條君や馬場君とは何度も対戦していますので、これまで幾度となくそのチャンスはあったはずです。そんなに当たらなかったにも関わらず、ハンガリーからの一時帰国中に当たってしまうとは。まさに僕を倒すために日本に戻ってきたのでしょう。その間僕は”日本最強プレイヤーに7年間負けていない(対戦していないだけw)”という発言を何度となく繰り返してきました。そういう意味でこの組み合わせは二重の意味で僕にとっては”当たってしまった”というわけです。


試合前に色々言っていましたが、結局彼の選択は1. d4。King’s indian defenseになりました。6手目h3というマイナーな変化になりましたが、KID特有のKingサイド vs Queenサイドの攻め合いに持ち込むことが出来ました。おそらくずっと白がよかったのでしょうが、KIDはそんなもの。しかし、途中クイーンでのチェックを白がはさんできた手がよくなくて、白のパスポーンvs黒のピースアップで黒にチャンスのある局面に持ち込みました。最終ラウンドで黒で勝つという7年前のジンクスがまた繰り返されるのか?そんなことが頭をよぎった時、よもやのブランダーでパスポーンが止まらなくなり、ピースを切るしか無くなりました。しかし、局面はそれでもイコール。冷静にドローになる変化を読み切り、局面が明快になったところでドローオファー、ドロー成立となりました。チームは3Rに引き続きまたもやみんなが頑張り、1敗3ドローの惜敗。自分が勝っていればということもありますが、このあたりの接戦の立役者は2BのKさんでしょう。4R以外は負けなしで大会を終えました。ブログを書いているという噂ですが、どこなんでしょう。
チーム選手権の参加は2009年以来3年ぶりでしたが、そのときは2Bで負け越し、チームに迷惑をかけてしまい、チーム戦に多少苦手意識がありました。今回は2勝1敗3ドローと1Bとしては上々の成績で、何とか役割を果たせたと思います。


次回は、このままの予定で行けば、東京オープンに参加の予定です。

コメント

  1. Shinya Kojima より:

    面白かったです。
    それとお探しのブログです。http://cntandsi.blog26.fc2.com/

  2. enju より:

    確認しました。面白かったです。
    が、お、親分?

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