全日本チェス選手権に向けた予選の季節がやってきました、ということで本記事ではチェスの全日本選手権予選大会の紹介と概要の解説をしていきます。
既に決まっている人達（シード選手）
現状で既に全日本選手権の出場権を持っている方たちがいます。ジャパンオープンの上位者、シニア一位、ジュニア一位、女子一位（A）、チェスオリンピアード2020の代表、全日本学生選手権の上位2名です。
ジャパンオープンは以前から最も時期的に早い全日本選手権予選となっていましたし、学生選手権も全日本の権利が取れる大会でしたが、過去のオリンピアード代表に出場権が付与されるのは珍しい気がします。日本チェス協会時代には女子代表を推薦枠で全日本に出場させる（そして、長時間のゲームを経験させる）ということはありました。
今後の選考基準
上記のシード選手の他、レーティング上位者には権利が与えられます。上記のシード選手を除いて、2022年1月発表のNCSレーティングのアクティブプレイヤー上位 20名が全日本選手権の出場権を得ます。既に 2022年1月 のレーティングは発表されているので確定しているはずです（アクティブプレイヤーの定義については参考リンクを参照してください）。
今後、全日本選手権の出場を目指すためには下記で紹介する地区予選に出る必要があります。予選参加者6名に付き1人（大会上位者が）権利を得ることができます。端数は切り上げになるので、参加者がたとえ6名未満でも1名は権利が取れることになります。日本チェス協会時代は8名に一人だったと思うので、少し条件が緩和されています。全日本選手権の参加人数が増えるかもしれないですね。
その他細かな規定もあるので、下記リンクを参照ください。
参考リンク：2022年全日本選手権シード選考基準
https://japanchess.org/2021/09/japanchamp-criteria-2022/
全日本選手権地区予選
NCSのホームページや各チェスクラブのサイトから集めた情報は以下の通りです。スパムなどのことも考え、連絡先は省略しています。参加希望の方は各チェスクラブのHPやNCSのページなどでご確認お願いします。
また、現時点（2022年1月7日）で詳細や開催の有無が確定していない地区予選もあります。当ブログでも情報を追っていく予定ですが、各人での確認をお願いします。
西東京チェス選手権
立川チェスクラブが主催する地区予選です。
1月16日より参加申し込みが始まっています。
- 日時：2022年2月6日(日)
- 会場：立川市 女性総合センター アイム
- 形式：４ラウンド 30分+30秒/手
- 申込期間：1月16日 (日) ～2月3日(木) 20:00、先着30名まで
- 主催：立川チェスクラブ
- 参加費：4,500円、U23 – 3,500円
詳細は下記リンクを参照ください。
https://shinran.info/
愛知県選手権大会2022
地区予選であるにも関わらず、賞金が用意されているようです。しかも、選考上位1名に10000円の全日本選手権参加費の補助があるそうです（下記リンク参照）。
- 日時：2022年2月13日(日)
- 会場：名古屋市芸術創造センター
- 形式：スイス式4ラウンド 30分+30秒/手
- 申込期間 : 1/1～
- 主催：名古屋チェスクラブ
- 参加費：3000円
関連リンク：愛知県選手権大会２０２２大会要項
http://www7b.biglobe.ne.jp/~nagoyachessclub/aichichampionship2022.html
千葉チェス選手権
千葉チェスクラブ主催の予選です。
- 日時：2022年2月26日(土)-27日(日)
- 会場：千葉市民会館
- 形式：スイス式6ラウンド、30分+30秒/手
- 申込期間：:2月24日まで、最大受付定員34名
- 主催：千葉チェスクラブ
- 参加費：4000円
中四国チェス選手権
FMの山田先生が主催するせとうちチェスクラブが主催する予選です。
- 日時：2022年2月26日(土)-27日(日)
- 会場：宇品公民館 4F研修室1（交通アクセス）
- 734-0015 広島県広島市南区宇品御幸4丁目1-2
- 形式：スイス式5ラウンド 40分+30秒/手
- 申込期間 : 1/17~2/18
- 主催：せとうちチェスクラブ
- 参加費 : 2000円
東京チェス選手権
NCS主催の大会です。よく見ると会場がきゅりあんではないのが注目ですね。王子駅にある施設のようで、我が家からはかなり近づきます、イェイ。
- 日時：2022年3月19日(土)-20日(日)
- 会場：東京、北とぴあ
- 形式：スイス式7ラウンド 40分+30秒/手
- 申込期間：2/1～
- 参加費：6,500円、U23 – 5,500円、U15 – 3,500円
- 主催：NCS(日本チェス連盟)
北海道チェス選手権
- 日時：2022年3月26日(土)-27日(日)
- 会場：札幌、かでる2.7
- 形式：スイス式5ラウンド 40分+30秒/手
- 申込期間：
- 主催： 札幌チェスクラブ
東北地区選手権
参加連絡は「電話」です。
- 日時：2022年3月27日(日)
- 会場：仙台市東六コミュニティーセンター
- 形式：
- 申込期間：
- 主催：仙台チェスクラブ
神奈川選手権
当初横浜チェスクラブが予選を主催するという話がありましたが、川崎チェスクラブが主催する神奈川選手権の開催が決まりました。横浜チェスクラブ主催の予選が別に開かれるかは現状（2022年1月23日）で不明です。
- 日時：2022年4月2日(土)-3日(日)
- 会場：産業貿易センター B102号室
- 形式：スイス式6ラウンド 45分＋30秒
- 参加費 : 7000円、学生 5000円
- 申込期間：3/1(火) – 3/31(木)
- 主催：川崎チェスクラブ
阿倍野チェスクラブ地区大会
- 日時：2022年4月2日(土)-3日(日)
- 会場：大阪市立中央会館
- 形式：スイス式6ラウンド
- 申込期間：
- 主催：大阪阿倍野チェスクラブ
Open National Chess Qualifier 2022
- 日時：2022年4月3日
- 会場：清新町コミュニティ会館
- 形式：
- 主催：Divine Chess Gurukul
開催が予定されるクラブ・団体
NCSのHPには「以下のリストは予定であり、確定ではありません！」との記載があります。
- 横浜チェスクラブ
- 神戸チェスクラブ
- 伊万里チェスクラブ（九州）
余談：地方予選は権利が取りやすい？
様々な競技でそうですが、大都市圏と地方では競技レベルが異なり、地方の予選の方が権利を取りやすい場合があります。チェスの場合もその傾向はあり、全日本選手権にどうしても出たいという人達が遠征をすることがあります。今回紹介した中では東北地区選手権や中四国チェス選手権などは比較的権利が取りやすい大会かもしれません（私見）。
ただし、行ってみると「あれ？」というような強豪、中堅プレイヤーがおり、結果的に権利が取れずにすごすご帰ってくることも多いです。
昔、広島選手権で開かれていた「中国選手権」に友人が参加し、優勝して権利を取って帰ってきて、「中国（国の中国はチェスがものすごく強いです）でナンバーワンになってきた」と連呼してきて面倒くさかったことがあります。いや、今思い出しても面倒くさい。
まとめ
余裕かまして記事書いているが、お前権利持ってないじゃん、って思ったあなた、その通りです。私も権利を取りにいかなければなりません。東京チェス選手権は当然参加すると思いますが、その他地方大会にも参加を検討しています。
それでは、ご縁があれば地区選手権でお会いしましょう。地区選手権でチェス夫婦と（コロナに気を付けながら）握手！
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