九州チェス選手権 2026

2026年全日本選手権予選ロードの第2戦は久留米で開催された九州選手権です。Azumiさんは「私が出るとEnjuさんが権利取れなくなっちゃうから」と言って不参加でした。余計なお世話だ。

九州チェス選手権

今年はなんと九州選手権と西九州選手権の2回開催されています。どちらも主催は伊万里チェスクラブで、九州選手権は久留米、西九州選手権は伊万里での開催です。私は仕事の関係で久留米で開かれる九州選手権のみの参加となりました。

日程: 2026年3月14日(土)
会場: 久留米市民交流センター(福岡県久留米市)
形式: スイス式4ラウンド、30分+30秒/手、国内スタンダード公式戦
主催: 伊万里チェスクラブ

1R VS S, K (1543) 黒番

初戦は伊万里チェスクラブの代表のSさんとの対戦でした。Englishで始まった序盤で黒はツービショップを得て、f4のポーン突きも入って、ノリノリの展開だと思っていたのですが、、

白からのg4を見て、黒あまりうまくいっていないと思いました。白黒含めてすべてのマイナーピースの中で最も良い位置にいるのは白のe4のナイトで、このナイトを交換しようとすると、黒はg7の悪いビショップが残る展開になりそうです。

そして実際にそのような展開になってしまったのですが、上図Nf3?に助けられます。Ng4とされれば負けていた気がします。本譜はc4とg5のパスポーンを利用して、相手ピースの動きを制限し、勝ち

2R VS F, M (1761) 白番

2Rはジュニアのプレイヤーと。ずいぶん前から知っている気がするんですが、今10歳?ほんとに?ここ1,2年でずいぶんレートを上げていて、このままチェスを続けてくれれば数年後にはマスターレベルに手が届くのではないでしょうか。

ゲームの方は序盤早々にポーンアップし、落ち着いて指せていたのですが、上図の局面はもう少し慎重に考えてもよかったかもしれません。

11… Bxc3 12.Qxc3 Bxe2 13.Bxe2 Ng3

とここまでは計算通りだったのですが、次の手が不用意でした。

14.Bh6!? e5!

この当たり前のe5を見逃していて愕然としました。e5によってQxh4の狙いが生じNd4の飛び込みからRc8が強烈です。一瞬負けゲームにしてしまったかと思いましたが、冷静に考えればNd4、Rc8と攻撃を受けてもc2のポーンさえ守れていれば問題ありません。Rh2と我慢してc2を守ります。

その後、Nxe2と取らなかったことで、g3のナイトをトラップできました。

最後はc5のナイトを追い払うことでb3のマスを確保し、Bb3からのキングサイドアタックが止まらず、勝ち

3R VS J, S (1762) 黒番

3Rは熊本大学チェスサークルのJさんと。一昨年の九州選手権、昨年の全日本選手権に続いて3度目の対戦になります。

ゲームはシシリアンのロッソリーモで始まり、1ポーン取れたなぁと思っていたところでエクスチェンジも切られて驚きました。1ポーンぐらいは取り返されそうだけど黒がいいだろうと思っていましたが、エンジン評価でも難しい勝負みたいです。

予想通り1ポーン取られましたが、これは狙っていた変化でした。

18… Qd5 (メイトスレット) 19. Ne4 Ne2+ 20. Kf1 Ng3+ 21. Ke1 Nxe4

これで白はQxd5とせざるを得ず、黒のポーン構造も回復するので、明らかに黒良しです。

この後実はエンドゲームを少し怪しくしたのですが、何とか勝ち切りました。勝ち

4R VS A, K (1655) 白番

最終ラウンドは大阪阿倍野チェスクラブのAさん。2023年の浪速オープンで対戦経験がありますが、その時は私が黒番でした。

序盤は、私が初手e4を始めて以来どこか自信が持てないスコッチでしたが、上図のように圧倒的有利なポジションになりました。上の局面も黒のBe6に対してNc5と黒からするとやることが裏目に出ているような辛い展開です。ただ、ここは何も考えずキングサイドのポーンを突くのが素直だったのではないかと思いました。

いずれにしろ、白が圧倒的に有利だったのですが、ここで問題が生じます。私は次の日から仕事で、この日の福岡空港からの飛行機に乗らなければなりません。時間が気になりだしました。

上のナイトの飛び込みで勝ちを確信しました。次のNf6は現状でキング、クイーン、ルークのトリプルフォークです。つまり、黒は駒損を避けられません。避けられないのですが、、、

26… Qf7 27.Nf6+ Kh8 28.exf5!?

取れるルークを取りませんでした。今こうして局面を見れば黒のe5のアウトポストが気になるところなのですが、時間が気になっている私は「決めに行きたい」と思っていました。このような考え方がうまくいくはずもありません。

黒からの反撃を許し、既に怪しくなっていますが、ここでは最後のチャンスがありました。

35. Qxf8 Qxf8 36. Rxe1

メイトスレットがあるので、次のRe8からクイーンを取れます。

ゲームはこの変化を見逃して、ポーンエンディングになり、お互いにクイーンを作りあった局面で、私が不利だったのですが、Aさんからドローオファーがあったので、受けました。直前に時間切迫の中棋譜を書いてなかったことを気にされていたようです(アービターの指摘で記入したんですけどね)。

それよりなにより情けなかったのは最後の局面Mate in oneだったんですよ。いや、もう不利どころか完全に負けだったんじゃないの。

後味の悪い思いを抱えつつ福岡空港に向かいました。

まとめ

さて、後味が悪い4Rではありましたが、結果的には3勝1引き分けの3.5ptで九州選手権を優勝しました。当然全日本の権利を手に入れました。正直この後の京都や千葉で権利を取るのは難易度が高いと思っていたので、ここで取れてよかったです。

全日本の権利も取れたわけですし、このあとの予選をキャンセルしてもよかったんですが、このまま予選ロードを続けることにします。京都と千葉で僕と握手!

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