京都チェス選手権 2026

1週間前に九州選手権で全日本の権利を手に入れましたが、予定通りエントリーした残りの大会に参加しました。つまり、3週連続チェス大会という、おそらく私自身初めての経験になります。

お皿を作るチェス夫婦

大会概要

京都での全日本予選は私がチェスを始めてから初めての開催だと思います。と言っても主催はCaissa大阪チェスクラブという大阪のチェスクラブです。私は参加したことがありませんが、大阪のワイナリーでチェスの大会を開いたりと活発に活動しているイメージです。

日程: 2026年3月22日(日)
会場: 京都市国際交流会館(京都府京都市)
形式: スイス式4ラウンド、30分+30秒/手、国内スタンダード公式戦
主催: Caissa大阪チェスクラブ

大会形式としては九州選手権と同じく1日開催の4ゲームの大会です。大会日程としては3連休だったのですが、大会は1日だけ。というわけでチェス関連8人で前日観光を楽しんだのでした。上の漫画はその一部です。

大会開始時点の私のレーティング1883

1R VS U, N (1480) 黒番

1Rはおそらく京都の学生さんでしょうか。序盤は白がべノニ構造を拒否してe3とポーンで守ってくる変化。私はこのセットアップに対してはキャスリングしてからd4を取ってd5を取るGrunfeldのような形をずっと指しています。結構この変化を選ぶ白の人は多いですね。

上図は白からのc5の突き越しに対して思い切ってナイトをe4と飛び込んだ場面。ポーンを取り合って、センターを清算する形になりましたが、勝ちに行くのであればもう少しじっくり指した方がよかったかも。

そのあと色々あり、1ポーン取ったものの上図のようにf8のビショップが完全にピンにされて身動きが取れなくなります。白はRc8からすぐにf8を清算してa7のポーンを取りましたが、a4とじっくりポーンを進めてから同様に清算されていれば負けていた気がします。

その後、白にaのパスポーンを作られたものの白のキングサイドのポーン構造を崩し、チェックが止まらないので、ドローかなと思っていたのですが、白の方はaのパスポーンを過大に評価していたようです。

結局aポーン以外のすべての白ポーンが取れました。それでもまだまだ形勢不明というかドローにするしかないのかな、と思っていたところで相手のブランダーがあり、クイーンを交換したうえパスポーンを止められる位置にキングが行くことができ、勝ち。相変わらず1Rは危ないゲームが多い。

2R VS J, S (1631) 白番

2Rの相手は外国籍の方でした。カロ・カン・エクスチェンジ・バリエーションで黒がQc7と白のBf4を防ぐラインになりました。

上図までは準備通りで、クイーンをh4に置いた状態でBxg6とビショップを取ることで、黒のポーン構造を崩します。ただ、まずいことがありました。私、ここからの白のプランわかりません、オープニングあるあるです(良い子はマネしちゃだめ)。

結局ナイトを一つ交換したあと、上図のようにe5のポーンブレイクを許してしまい、たぶんオープニングはあまり上手くいっていません。黒はこの後あっさりとd4を取ってきたのですが、もう少し工夫した方がよかった気がします。本譜はd5の孤立ポーンがただ残った形になってしまいました。

メジャーピースだけが残った局面は弱いポーンを持っている側が不利です。上図はb2のポーンが当たっていますが、黒ルークが攻撃されており、黒はポーンを取る余裕がありません。

結局d5のポーンは落ち、黒は白陣に入り込むことで反撃を狙っています。Qd3はRe2+を防ぐ守りの手ですが、他にも分かりやすい狙いがありました。黒は反撃を狙って前のめりになっているので気が付きませんでした。

34… Qa1
a2のポーンを狙いつつ、Re1とメジャーピースを1段目に並べて反撃を作る自然な手ですが、、、

35.h5
当然といえば当然のピンを利用した手で黒困ってしまいました。Re1にはhxg6+以下メイトです。

この後も長かったですが、駒得を活かして勝ち

3R VS Y, A (1816) 黒番

3Rは1800オーバーの相手になりました。ここ数年くらいでチェスを始めた方だと思います。たぶん、将棋が強そう。序盤は白がe4を突かないg3形のマロッツィになりました。

このクイーンはいろいろ移動して戻ってきましたが、黒の駒組も進み悪くはないかなと思っていました。思っていたのですが、このあともパッシブな展開にしてしまい、実際にはどうだったか。いずれにしろ黒のポーン構造は白に比べてコンパクトで堅そうではあります。

上図のe5突きで白勝負に来ました。fファイルにルークを重ねられていますが、e8のビショップ1枚で守れているので、これ自体は問題なさそう。黒はNa7からb5が入り、ぎりぎりカウンターを作れているのでなんとかなりそうというのが形勢判断でした。

e5のポーンを取った後、このe6で黒行けそうと思いました。白の駒はキングサイドに配置されていますが、決定打はなさそう。このナイトを下がらしてしまえば、黒は逆に反撃の余裕が生じます。

このあと白はエクスチェンジも捨てましたが、やはり攻め手にかけて駒損がさらに進んだところで投了しました。勝ち

4R VS Kobayashi, A (2214) 白番

4Rは元オリンピアード代表で麻布の後輩でもある小林厚彦君と全勝対決で優勝を争います。序盤は彼得意のモダンで始まりますが、早々にメインの変化(を私は知らないのですが)から外れます。

黒のc5に対し、Qf3と出るのが私の準備。それに対するNh6は危険だと思いました。上図のように、白のhポーン突きに対して黒ナイトは動くことができず、hファイルを簡単にひらかれてしまいます(開くとさらにナイトが当たる)。

白の攻めが速いと見て、黒はポーンを犠牲にして自らの反撃を早めようとしています。

13.Bxb5 Rb8 14.Bxc6 Bxc3 15.bxc3 dxc6

黒もbファイルを開いて攻めがありそうですが、白キングはd2のマスが相当に安全そうです。

ところが、決めのチャンスを1度見逃し、やや失敗したという意識の中で下図の局面を迎えます。

e6のポーンを狙っていましたが、このBc4を見て意気消沈してしまいました。黒にはc5からピースを取る狙いがあり、その手を防ぐよい手段がありません。

しかし、ここでも実はe6は取れたんですよね。

27.Nex6 Bxe6 28. Qxf5!

他にも分岐がありましたが、そもそもこの簡単なタクティクスが見えていなかったのが不甲斐ない。ちょっと気持ち的にあきらめてしまったのがよくなかったです。

ピースを失った上図の局面ですらまだ白にチャンスがありました。Nf3からNd4+がdeadlyです。私はcxd4からQxb4+とヘルプメイトのような手を指して投了しました。負け

まとめ

そんなわけで、京都選手権は3勝1敗で3位でした。4Rの途中まではこれは2週連続で優勝かな、てへへ、とか思っていたのですが、はかない夢でした。また、この予選ロード初の負けを喫してしまいました。

次の千葉選手権の記事も近日中に上げたいと思っています。

では。

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