Endgames from Japan League 2014 その2


enju (1897) – H, K(1698)
Japan League 2014(2)
After 48.Kg3 Ra1 49.Kf4 a4


前回の局面から少し進んで上図の局面、ここまで来てようやくKf2のほうがよかったのではないかということに気づきます。考えれば考えるほど勝てる気がしなかったのですが、白キングがdポーンの前に来る、黒のパスポーンがa2まで進む、ということを想定してみると、勝てないまでもある程度相手を苦しめることが出来そうだと思えてきました。
50.Kf5 a3
51.Ke6 a2
52.Kd6



さて、ここまで来ると皆さん気づくのではないでしょうか?黒の問題点は何でしょうか?


黒のルークはa1から動くことが出来ません。一方黒キングもほとんど動く手がありません。つまり、黒はほとんどツークツワンクに陥っています。以下、
52… Kg8
53.Ra8+ Kh7
54.f4!

黒に手がありません。
54… g5
55.f5



ここまで来るとなんだか勝てそうな気がしてきたのではないでしょうか?しかし、私の読みではまだ黒はドローに出来ると思っていました。この考えは正しかったのですが、事はそれほど単純ではありませんでした。これについてはまた次回考えてみることにします。

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