初心者ご用達!? ロンドンシステムの指し方【チェス】

近年世界で流行しているロンドンシステムですが、日本でもニーズが高いらしく、「ロンドンシステム」という検索ワードで検索をする人がたくさんいるようです。そこで本記事では、読めば一通りロンドンシステムを指すことができるという内容を目指しました。

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ロンドンシステムとは

Opening impressionでも紹介していますが、ロンドンシステムは白が初手d4、2手目Bf4を指し、黒の応手に関わらず、一定の駒組をする白番向けの定跡になります。基本的には下図のような形になります。

ただし、近年流行のロンドンシステムでは相手の応手によってロンドンシステムから外れる手順も考えられており、中級者以上でも武器になるより実戦的な定跡となっています。

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黒の初手について

白の初手d4に対して最もポピュラーな変化はd5とNf6で、9割がたのゲームがd5またはNf6が指されると思います。どちらの応手に対してもBf4として問題ありません。

その他の黒の手としてはf5(ダッチ)とc5(ベノニ)がありそうでこの二つに対しては通常のロンドンシステムにはできそうにないです。ダッチに関してはロンドンシステムの駒組でも戦える気がしますが、c5にBf4は良くないのでd5と突き越して戦ってください。

黒の2手目

初手よりも問題となるのは黒の2手目です。d5, e6, b6などは通常のロンドンでいいですが、c5、g6に対してはロンドンシステムから外れた方がよいです。この手順については後で扱います。

通常のロンドンシステム

まずは通常のロンドンシステムについて解説します。白はd4、Nf6の後、e3, Nd2, c3, Ngf3を指します。優先順位もこの順番ですが、相手の応手によって気を付ける必要があります。

以下の3点を意識しておけば大崩れすることなく指せると思います。

ビショップをぶつけられたら、自分からは取らない

白のf4のビショップは強力で、黒のポジションに大きなプレッシャーがかかっています。このため、黒からBd6として交換を迫ってくることがあります。その際には自分からBxd6とは取らず、Bg3としてポーンでビショップを守った上で、相手の様子を見ます。たまにd6のビショップが浮いてしまうのにも関わらず、Nbd7とさしてくる人もいるので、その際にはゆうゆうとd6のビショップをタダで取りましょう。

黒がビショップをぶつけてきたら、
Bg3に引く

相手からBxg3と取ってくるようであれば、hxg3とすることでhファイルが開き、相手のキングへの攻撃の道筋ができます。また、相手から取ってこないようであれば、Ne5と塞いでしまい、交換を防ぎます。

f3のナイトはe5に入る

f3に展開したナイトはNe5と入ることになります。ただし、Bd6とぶつけられた瞬間にNe5に入るのはQc7とされてまずいのでいったんBg3と引きましょう。先程 e3, Nd2, c3, Ngf3 がこの順で優先順位が高いと言いました。このため、Ne5と入れるタイミング(Ngf3のあとなので)はかなり遅くなります。

この局面ではいったんBg3と引いておく。

ナイトを取られたらdポーンで取り返す

もし、黒がe5のナイトを取ってくれば基本的にdxe5とポーンで取り返すようにしましょう。そうすることでf6のマスに黒の駒が配置できなくなり、相手キングの守りが弱まります。

ちなみに黒がNxe5と取って来たら、dxe5でポーンフォークで駒得です。

ナイトは基本的に維持する

黒はe5のナイトをどかそうと攻撃を仕掛けてくると思いますが、基本的にこのナイトを維持するようにf4やNdf3で守るのが基本です。ただし、f6とポーンで攻撃されたら、当たり前ですが逃げるか相手のピースと交換しましょう。

ナイトをe5で維持して黒にプレッシャーをかける。

相手がcポーンを突いたらc3を忘れない

黒がcポーンを突いてきたらc3をすぐ突いてください。

黒がcポーンを突くと黒はクイーンが出られるようになるので、Qb6の狙いが可能になります。Bf4とビショップが出ていることで弱まっているb2のビショップが狙われます。このQb6に対してQb3またはQc2と出るようにしてください。クイーンで守るためにc3が必要なのです。

bポーンをどう守るか困る

クイーン交換は気にしない

Qb3とQc2ですが、Qb3と守った方がいい場合が多いようです(Bf5とする有名なトラップがあります)。相手がQxb3とクイーンを取る手が気になるかもしれませんが、問題ありません。aファイルが開くことによってa1のルークを活用できる可能性ができるためです。a7のポーンがターゲットになっています。

c4にはQc2

ただし、黒がc4とこちらのクイーンを攻撃してきたら相手クイーンを取らずにQc2と逃げましょう。c4のポーン突きによって相手のポーンは弱体化し、白からb3と突く狙いができます。また、相手がQc7とクイーンが逃げてきたらc4のポーンフォークに気を付けましょう。

黒が2手目g6と指してきた場合

黒が2手目にg6としてきた場合には白はNc3と展開します。基本的にはこの後Qd2などからロングキャスリングをして、相手キングを攻撃することが白のプランです。相手キングを攻撃する展開になり、楽しめると思います。

黒がd5を突かない場合

白のNc3には黒はd5を突くべきであると考えられています。白の攻撃が強烈だからです。

白はe4, Qd2、ロングキャスリングをして、h4, h5とポーンを進めて攻撃しましょう。Bh6から相手g7のビショップを交換してしまえばチェックメイトも目の前です。

黒がd5を突く場合

同じくQd2からロングキャスリングをしてもよいですが、いったんe3としてクイーンのd1-h5の道筋をあけましょう。黒のBg7に対してh4を突いて、黒がキャスリングしてくるようならばh5!です。

黒が次にキャスリングならばh5!

Nxh5にはRxh5、gxh5、Qxh5とエクスチェンジを切ってしまいます。これがe3と突いた狙いです。

もしキャスリングをしてこなければBe2としてエクスチェンジサクリファイスをしなくてもh5を突くことができます。

おそらく黒からh5と突き返してくると思うので、そうなったら早い攻めはあきらめてロングキャスリングからf3、g4を突く準備をしましょう。

黒が2手目c5と指してきた場合

このパターンが初心者・初級者にとってはいちばん厄介な変化かもしれません。とりあえず覚えてくれという変化があります。

白は3. d5と突き越します。これに対して黒がd6と指してきたら、Nc3、e4、Be2、Nf3などとして、普通にキャスリングして戦ってください。ただし、相手がb5を突こうとしてきたら(a6やNc7など)、a4を突きましょう。これで問題がないはずです。

黒が普通に指してきた場合

問題なのは黒がQb6と指してきた場合です。

Qb6への対処

黒のQb6への対処で重要なのはNc3としてポーンをサクリファイスすることです。そして、黒がQxb2と取ってきたらBd2と戻ってナイトを守ります。このビショップを戻る手に違和感があるかもしれませんが、白から罠があります。

b2は守らない。
f4に出たビショップがわざわざ戻るが、、、

もしここで、黒が何も考えずにd6などと指してきたら、Rb1、Qa3(オンリームーブ)、Nb5!でNc7+が止まりません。

Nb5を防ぐためにa6などと指しきたら、いったんQb4の可能性を消すためにRb1でクイーンを追い払い、e4、f4と突いて後はピースを展開してキャスリングすれば白がかなり指しやすいはずです。Qb4は白のe4を狙う手で、この変化の黒のもう一つの狙いですので、気を付けるようにしましょう。

動画での解説

チェスコムでの解説

この記事で紹介しているロンドンは下記のチェスコムレッスンを参考に作成しています。さらに学びたいという方はこちらを利用してみてください。

London System for the Busy Chess Player - Chess Lessons
Are you looking for a perfect opening to play that doesn't require too much studying and memorization? GM Simon Williams has the line for you! The London System...

まとめ

今回はみんな大好きロンドンシステムの指し方についてまとめました。

黒の2手目以降については一通り解説したので、これだけでかなり指せるはずです。個人的には普通のd4を指して、様々な定跡と対峙してほしいですが、定跡を固めることで余裕をもってゲームを指せるという気持ちも分かります。

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