ジャパンリーグ 2005 5日目

6R VS N,E QGD オーソドックス


 さて、前日のS,T戦の引き分けで目標の6位入賞の可能性が見えてきた5日目。この日は参加者中2番目にレートの低い(一番低いのが僕)N,Eさんとの対戦で僕の白番。入賞を目指すためにはここは勝ちたいところ。

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 定石はQueen’s Gambit Declined のオーソドックスVariationで進む。左図は白Qc2に対して黒がdxc4とポーンを取ってきた場面。このように黒からc4のポーンを取るのは通常白がf1のビショップを一度動かしてから行われる。この場面のようにビショップを動かす前に取ってしまうと1手損する形になるのです。
 この得した1手とこの後の緩手がいくつかあり、白優勢に。

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 さて、上図は白e5まで。正直、既に勝勢だ。d6のアウトポストが典型的且つ強烈だ。ただ、駒得はないし駒得出来そうな短期的な見通しもない。こういうポジション的には優勢で駒得していない局面というのが苦手だ。案外一つのミスで負けになってしまうことも多い。実際この試合でもそれが起こった。



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 さて、問題の場面。左図は白のRxf8まで。ルークで取るかキングで取るかの選択だ。ここでルークで取ると黒優勢になる。キングで取ると白勝である。実際ゲーム中もルークで取られたらまずいと感じていた。ただ、心理的にa7のポーンをチェックで取られたくないのではないかと期待していた。
 実際そのとおりになり勝つことが出来たが反省の多い内容となった。キングサイドを攻めきれないと思い、クイーンサイドのポーンを取って楽に勝とうと弱気になったことがまずかった。

 これで3Pと五分の成績になった。ここで単独5位、入賞の可能性が大いにあるところだが、次の日の自分の対戦相手と2.5Pが3人いることから微妙なラインで入賞できても6位だろうと考えていた。

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