Brugse Meesters チェス夫婦の夏休み2025 その3

ベルギーで夏休みを過ごしたチェス夫婦、今回はその3回目のレポートです。

物価など

大会開催地であるBrugse(ブルッヘまたはブルージュ)はヨーロッパでも有数の観光都市で、毎年800万人が訪れるということでした。当然物価も高いです。

幸いなことにホテルについては大会主催者が用意した学生寮のような場所を利用することができ、二人で1泊1万数千円程度で宿泊できました。安くないと思う人もいるかもしれませんが、ホテルをとると普通に1泊2,3万円は飛んでいくと思います。

一方で、食費を抑えるのはなかなかに厳しいです。観光地の中心街のレストランに入るとだいたいメインディッシュが25€という表示が黒板にされています。だいたい4000円ぐらいでしょうか。少し細い道に入ったような場所で20€ぐらいに落ちますが、それでも日本での1000円、2000円ぐらいで食事できますという感覚ではないです。それに加えて、ここはベルギーです。ビールを頼まないわけにはいかないでしょう

このビーフシチューみたいな料理が激うまでした。

食費を抑えるという意味では、当然スーパーマーケットも利用しました。電子レンジで温めるだけで食べられるミールキットのようなものも売っていましたし、普通にパン、チーズ、ハムなどはおいしいと思います。特にパンは普通にスーパーに売っているパンがものすごくおいしいです。

とはいえ、今回我々は初めて訪れる場所ということで、特に節約せずに、いつもの一か月の食費をはるかに超える額をこの遠征で使ってしまいました

3日目 ××××おじさん登場

4RはFIDE籍になっていたので多分ロシア人の2100台のおじさんとの対戦。私の黒番で典型的なベンコーになった下図。あまりうまくいっていないという印象があり、ここで勝負手を放ったつもりだったのですが、、、

24.. c4?
25. Nd4

1手で咎められてしまい、情けなかったです。

いやぁ、ダサい負け方だったなぁ、と思って黄昏ていると、先ほど対戦したおじさん(私よりは年下w)が話しかけてきました。

おじさん
おじさん

ちょっと話をしてもいいかな?さっきの対局だけど、、、、

ここまではただの検討かなと思ったのですが

おじさん
おじさん

君は勉強するタイプ?それともただ指すだけ?

enju
enju

勉強はしているけど

おじさん
おじさん

だったら一つだけアドバイスをしよう。毎日2手メイトを解くといい。あとポーンエンディングもいいね。世界チャンピオンの古典も、、、、、

お、おお。こ、これは世間でめっちゃ嫌われているという教え魔おじさんじゃないですか。いるんだぁ、ベルギーにも(相手はフランスから来たロシア人でしたが)。

え?お前はどう思ったかって?毎日2手メイト解いてますよじぶん、素直な性格なんで

4日目:再度勝ち越し圏へ

4日目は2度目の1日2Rの日でした。5Rの相手は2000台半ばぐらいの青年が相手です。この大会一番の派手な手が出ました(決まったとは言ってない)。下図は黒がBh4と逃げてきたところですが、疑問手でした。さて、見えますか?

29. Nh6!

いかにもありそうな手なので分かった人も多そうですが、それほど簡単ではありません。

29.. gxh6はQg4+でもBxh6でも白勝ちです。問題は

29.. Kh8

逃げられたパターンですが、ここで間違えてしまいます。

30. Qh5!?

正着は

30. Nxf7! Rxf7 31. Qh5

先にf7を取ってからのQh5ならばビショップとルークの両取りになりますし、黒のバックランクの弱さも問題になります。本譜は難しくしてしまいました。

30. Qh5 c4+ 31. Qf2!

ここでQe1+からのメイトがあることに気が付いて愕然とします。

このあと色々あり、お互いに時間切迫の中下図の局面になります。

ここで相手に勘違いがあったようです。

45.. Qxc1??
46. Bxc1 Rb1
47. Qa7 Rxc1+

ここでメイトスレットがなければ黒優勢だったかもしれませんが、、、

48. Kh2 Rh1+
49. Kg3!

1-0

h1のルークを取ってしまうとc1=Q+があり、まだ難しくなります。

ちょっと怪しかったけどこれでまた勝ち越し圏、午後の試合で勝てばマスターと当たれるかも!そう思っていた私はわずか23手でメイト受けなしにされ、意気消沈するのでした。

つづく

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