九州選手権 2024 参戦記【チェス】

一人車を運転して福岡久留米で行われた九州選手権に参加しました。ちなみにアイキャッチ画像のうなぎは次の日の柳川観光で食べました。

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九州選手権

長らく開かれていなかった九州選手権が今年は開催されました。日本チェス連盟になって初めてという理解でいいでしょうか?主催は九州地区唯一の公認クラブである伊万里チェスクラブです。

日時:2024年3月9日(土)
会場:久留米シティプラザ 
形式:スイス式4回戦 持ち時間:30分(+30秒/手)

1日で行われるトーナメントで、30分という少ない持ち時間なのでラピッドのトーナメントに近い印象です。とはいえ、当然ながら全日本の権利がかかった大事な大会でもあります。私自身は中四国選手権で全日本の権利を既にとっており、どちらかと言えば、九州チェス界への顔見せの意味合いが強かったです。

大会参加者の中には日本チェス連盟理事二人もおり、東京からの遠征者が多い大会でした。今大会時点での私のレーティングは1806。

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1R VS K, A (1179) 白番

Kさんとは初対決です。某チェス講師の生徒さんだそうです。初対決と言っても8×8チェスクラブで対戦したことがあり、その際に負けてしまったことがあるので、気を引き締めて臨みます。ゲームはグランプリアタックから下図のようにe5のポーンを切ってノリノリで攻めますが、上手く攻められず思ったより良くならなかったです。

ただ、相手の時間切迫の中、ルークがタダで落ちるミスが出て勝ち

2R VS J, S (1559) 黒番

おそらく韓国からの留学生と思われる大学生と対戦。シシリアンのロッソリーモでしたが、7手でピースが落ちるミスが出てそのまま勝ち。まぁ、持ち時間が短いですし、、、

3R VS T, Y (1588) 白番

わざわざ東京から来てくれたのに私と当たってしまった後輩のT君です。1Rに続きグランプリアタックになります。下図、まさに典型的なグランプリのポジションです。既に黒は苦しい形勢ですが、fxg5ならばまだまだ戦えます。本譜はhxg5で、g4からあっさり駒得になりました。

ただし、fxg6に対しても私は面白い手を用意していました。皆さんだったら何を指しますか?

私が用意していたのはNd5!でした。

f6を攻撃しています。一見、exd5でピースが落ちるようですが、Bxd5+で少なくともピースを取り返せます。Bxg5と取るしかないのかなと思いますが、そうするとNxg5からfファイルが開き、数少ないキングの守り駒のf8のルークを交換することになりそうです。

ともあれ、勝ち

4R VS K, D (1586) 黒番

ここまで全勝が3人、4Rの組み合わせは意外でした。私はリストトップの理事との対戦になるかと思いましたが、もう一人の全勝者のKさんとの対戦でした。レート的には私が有利ですし、全勝者同士の対戦なので、勝って全勝同士で並んだ場合にもタイブレークで有利になれると思いました。「これは優勝するしかない」、そう思って対局に臨みます。

そこで、シシリアンで秘密兵器(内緒です)を投入しました。

序盤、少し見落としもあったのですが、結果的にはエクスチェンジをサクって、白にプレッシャーを掛けるポジションになりました。色々あり白もエクスチェンジを切り返し、駒割りはイーブンに。

上記の局面、私は勝てる!と思って指していました。黒のセンターポーンは強力ですし、a4のポーンを次で取れます。ただ、結論を言えば、この局面はほぼイコールでした。黒のキングの安全性に問題があり、勝つのが難しいという評価なのだと思います。

こういった局面で勝ちを探して時間切迫になり、ブランダーで負けるというのが私の負けパターンの一つでもあります。本局もそうでした。

Qe6とクイーンを守りに戻した手がブランダーです。

Bg5でビショップが助かりません。Ke7と守る手にはQg7+があります。負け

まとめ

そんなわけで中四国選手権に続いての3位となりました。入賞したので喜ばしいことなのかもしれませんが、昨年のなにわオープン、今年の中四国選手権に続いて、優勝できるチャンスがあった中で大事なところで勝てなかったという気持ちが強いです。

おそらく次の大会は全日本選手権になります。

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