全日本チェス選手権 2024

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全日本チェス選手権

言わずと知れた、日本一のチェスプレイヤーを決める大会です。私もAzumiさんも日本一には縁がないと思いますが、二人そろって参戦予定です。

大会参加者は78人。え?多くない?昨年の参加者は67人。今年の予選はここ数年よりも厳しめの基準だった気がしますが、参加者自体は増えていて、日本チェス界が盛り上がっている言ってもいいと思います。

大会概要
  • 開催日:2024年5月2日(木)~2024年5月6日(月・祝)
  • 会場名:きゅりあん(品川区総合区民会館) 6階 大会議室
  • 東京都品川区東大井5-18-1 (地図) https://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/access.html
  • 形式:9Rスイス式、持ち時間90分+30秒/手、国内・FIDEスタンダード公式戦

大会参加時点の私のレーティングはFIDE1898、国内レート1800ジャストです。AzumiさんはFIDE1859、国内1732。なんとかレートを上げたい。

大会中は基本的に毎日更新予定です。

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1R VS Tuさん (2389/2569) 白番

どうやら大会直前に参加者が増えたらしく、トップボードになってしまいました。しかも、賞のセレモニーがあって、ちょっと落ち着かない大会の出だしになりました。ゲームは注文通りのオープニングで、白がよいはずのポジション。しかし、ここで今大会手が全く見えていないと痛感させれれました。

上図のポジションでBf6と入りたかったのですが、Bxf6と取られた後にf4のポーンが落ちちゃうなぁとかふざけたことを考えていました。e7のナイトに当たっているので黒はf4をとる余裕はもちろんありません、、、、

結局この後なぜかポーンが落ちるタイミングでBf6と入って、その後も変なポジションではありましたが、普通に負け

2R VS Y, K (1715/1095) 黒番

序盤はd4から黒のc5にd5と突いてこない変化でした。この変化は白がIQPを持ち、黒が指しやすい変化だと思うのですが、勝つのは割と大変なイメージです。とはいえ、下図のエンドゲームは流石に黒がいいだろうと突入したのですが、、、

ポーンの数は同じですが、白はd, f, hファイルに弱いポーンを4つ抱えており、これらを狙えば簡単に勝てそうと思っていたのですが、不用意に局面を閉じてしまい、どうしようもなくなり、ドロー

3R VS T, M (1809/1662) 白番

女子オリンピアード代表でもあるTさんとのゲーム。実戦派というイメージで、前回は昨年のなにわオープンで対戦し、ドローでした。今回は白番ですし、勝ちたいところ。

互いに逆サイドにキャスリングする変化になり、攻め合いは嫌だなぁと思っていましたが、結構うまくさせていたと思います。クリティカルポジションは下図。黒がf5のナイトを取ってきましたが、皆さんだったらどっちで取り返します?私はほぼノータイムでgポーンで取り、概ね(エンジン評価が)イコールに。g5とポーンを突く狙いを残すexf5が正着でした。g5を突く狙いは常に考えていたのですが、Be7と引かれた後にg5とついた際にh5と突き越される手をどうすればいいのかわからず、gファイルを開く手を選びました。

ゲームはこの後相手の時間切迫からポーンが落ち、そのままエンドゲームを勝ち

4R VS O, Y (UR/1004) 黒番

4Rの相手はリスト順最下位の少年でした。私は1Rで当たる相手だと思っていましたが、直前で大会参加者が増え、トップボードに召喚されました。それはともかく、思った以上に強かったです。クローズドシシリアンから、黒がやや有利かなと思っていたポジションからミスが出て、1ポーン取られてしまいました。

ただ、1ポーンを維持したままRf1とパッシブに守った手がおそらくあまりよくありませんでした。上図はRxa2にQxb5があるので、1ポーンアップは維持できますが、Qd4!で完全に守勢に回ることになります。

結局bポーンを取り返し、白の弱いdポーンを黒が狙い続ける展開でその後も難しかったですが、最後は1ポーンアップのエンディングを勝ち

5R VS S, T (1973/1993) 白番

麻布の後輩のS君との対戦。前回の対戦も私の白番で、同じカロカンになったのですが、私が早々に手順を間違えて苦しいゲームにしていました。今回はその反省を活かし、今大会一番のアタッキングゲームになりました。下図は最終盤の局面で白番です。決め手があります。

答えはBxg6。ポーンで取ってもナイトで取ってもメイトになります。勝ち

6R VS F, M (1963/2000) 黒番

しょっちゅう当たっている気がするF君と。序盤ロッソリーモの見慣れない変化から、ツービショップVSポーン構造の典型的な戦いになります。

押し込まれて苦しい展開でしたが、ピースを一つ交換した直後の下図のポジション。白の強いセンターに対してe5と突くかf5と突くかで迷い、e5でポーンダウン覚悟で開きに行きましたが、正着はf5。白に強力なe5のナイトが残るのが気になりましたが、白マスビショップをd5に配置できるので、守りと攻撃に効いてエンジンの評価はほぼイコール。結局ツービショップが思ったより働かず、負け

7R VS M, C (2037/1871) 白番

先日の全日本ユースでも活躍していた期待の若手との対戦でした。私の白番でクローズドシシリアンで進みましたが、早々にセンターポーンを落としてしまいかなりまずい局面でした(下図)。

割と絶望的な気持ちでしたが、なんとかセンターポーンにプレッシャーを掛け、相手の勘違いもありcポーンとdポーンを取り合って交換になったところで、ほぼほぼイコールだと思いました。その後相手が勝ちにきた手があまり良くなく、逆転勝ち

8R VS N, N (2041/2115) 黒番

N君とは久々の対局でした。このラウンドで勝って最終ラウンドも勝てばかなりの好成績なのでは?という妄想をして、内緒の秘密兵器(現状1引き分け、1敗の成績)を投入しましたが、序盤ちょっとよくわからないな、というところから勘違いでかなり悪くして、なんとかアクティブに反撃したいという気持ちが強過ぎて、さらなる勘違いをしてしまい、普通にピースが落ちてしまいました。数手続けたものの流石にこれはないと思いリザイン。負け

9R VS S, K (1909/1839) 白番

最終ラウンドはベテランのSさんとの対戦。前日にスカンジナビアンをめちゃくちゃ準備していましたが、実際にはシシリアンとなり準備を外される格好になりました。ただ、こちらの手順に慣れていない様子で、十数手目に決定的なミスが出て、早々に勝ちになりました。

まぁ、最終ラウンドはこんなゲームが起こりがちですよね。

まとめ

結果5勝3敗1引分の5.5ptでフィニッシュ。昨年のイーブンから今年は2つ勝ち越しでレートもそこそこ稼げそうです。なにわオープン、中四国選手権、九州選手権に続いて割とよいパフォーマンスができている気がするので、今年はレートを稼ぐモードに持っていきたいところ。

9Rが早く終わったため、今はカフェでブログを書いており、今年の全日本チャンピオンはまだ決まっていません。単独トップの青嶋君と、それを0.5pt差で追うTuさんの戦いが続いています。その中継を見ながら大会の余韻に浸りたいと思います。次の大会はジャパンチェスクラシックになる予定です。

では、また次の大会でお会いしましょう。

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