K, M (1758) – enju (1911)
Tokyo Chess Championship 2019 (6)
どこにもいけないc8のビショップ、ルークを取ったまま戻ってこれないa8のナイト、初期配置のh1のルーク、ポーンに当たっているビショップ。白が駒得していますが、ここは両者ともパぺにせざるを得ません。折角ですので、少し分析してみてください。
まず、簡単に分かるのが白はf3に逃げることができません。fxg4でクイーンがとれると思ったかたは間違いです。Ne5の1手メイトでした。
次にBe2をチェックを防ぐ手には1.Be2 Bxf4 2.exf4 Qc5+ 5.Kf1 Qc1+ 6.Kf2 Qxf4+と連続チェックでポーンを取られて黒優勢(らしい)です。
今度はナイトでチェックを防ぐとどうなるかというと、
1. Ne2 Bxe3+!
とキングの回りの守りを剥いでしまえばパぺになります。パぺになることまでは見えていませんでしたが、クイーンがチェックでb1ーh7のダイアゴナルから逃げられるので、g4のビショップをとれるので大丈夫だろうと試合中は考えていました。
そんなわけで、白としては安全策として1段目に逃げるわけですが、ここでは黒も気を付けなければなりません。
1.Kg1 Qc1+ 2.Kf2 Qd2+??
などとf5の守りを外してしまうと
3.Be2! Bxf4 4.Qxf5+
とされて崩壊です。
そんなわけで、パーペチュアルのドローで試合は終わりました。
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